研究課題/領域番号 |
09460126
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢野 秀雄 京都大学, 農学研究科, 教授 (20026587)
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研究分担者 |
鳥居 伸一郎 京都大学, 農学研究科, 助手 (50263132)
松井 徹 京都大学, 農学研究科, 助教授 (40181680)
河田 照雄 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10177701)
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キーワード | レプチン / 脂肪組織 / ウシ / ヒツジ |
研究概要 |
1.ウシレプチンの定量に利用可能な抗レプチン抗血清を作製することを試みた。まずマウスのレコンビナントレプチンをウサギに免疫して抗血清を得た。この抗血清をプロテインAセファロースビーズと反応させて作製した抗体ビーズを用いてウシの血清を免疫沈降した。免疫沈降物を電気泳動し、同じ抗血清を用いてウエスタンブロッティングを行った。その結果、ウシの血清中からマウスのレコンビナントレプチンと同じ位置にバンドが検出された。通常ウサギ血清を用いた場合ではバンドは検出されなかった。以上のことから、得られた抗血清にはウシのレプチンと交差する抗体が含まれていることが示された。 2.メンヨウの脳室内にレプチンを投与し、体重や摂食量などに及ぼす影響について検討した。側脳室カニューレを装着したメンヨウに、チモシー・アルファルファ混合乾草を自由摂取させた。試験期間は22日間で、試験開始から5日間はPBSを、次いで7日間はPBSに溶解した0.2mgのマウスレコンビナントレプチンを側脳室内に毎朝投与し、その後の10日間を回復期とした。試験期間中の体重、飼料摂取量、飲水量および体温を毎日測定した。メンヨウへのレプチン投与により、体重、飼料摂取量とも著しく減少した個体と、減少が観察されない個体が認められた。レプチンの効果が認められた個体では、回復期に体重および飼料摂取量が徐々にに回復した。飲水量は飼料摂取量の変化と連動した。体温には明らかな効果が認められなかった・
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