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1997 年度 実績報告書

アレルギー犬における経口免疫寛容の誘導とメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 09460149
研究種目

基盤研究(B)

研究機関麻布大学

研究代表者

山田 隆紹  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (20126460)

研究分担者 松田 基夫  麻布大学, 環境保健学部, 教授 (50139531)
キーワードスギ花粉 / CD4 / CD5 / CD8 / Cry-j / dogs / KLH / 経口免疫寛容
研究概要

ヘモシアニン(KLH)およびスギ花粉が全身あるいは局所粘膜に及ぼす影響と、これらの抗原を経口的に投与した場合の免疫寛容の誘導について検討した。
1)KLH(50mg/head)を経口投与した群とKLH(100μg/head)を皮下注射した群について、再度KLHを皮下にチャレンジして反応を観察した。
(1)リンパ球サブセットの変化ではKLH経口投与群において途中CD4+細胞の増加を認めたが、他の群に比較し44日目にはCD5+、CD8+細胞の減少傾向が認められ、免疫グロブリン陽性細胞とThy-1+細胞は有意な変化を示さなかった。
(2)マイトジェンテストでは経口投与群において、KLHおよびマイトジェンに対する反応が低下していた。
2)スギ花粉(20g/head)を経口投与後スギ花粉抽出物(Cry-J)を肺内に投与した群と、スギ花粉抽出物(2mg/head)を肺内に投与後再度肺内にチャレンジした群の気管支肺胞洗浄液(BALF)中の細胞と末梢血リンパ球について検討した。
(1)BALF中の細胞はいずれの群においても生理食塩液や抗原の注入によって好中球の増加が認められた。
(2)BALF中リンパ球サブセットは経口投与群においてCD4+細胞が増加する経口が認められた。
(3)マイトジェンテストでは経口投与群においてスギ花粉抽出抗原(Cry-j)に対する反応が低下する傾向が認められた。
(4)末梢血リンパ球においてもCry-jに対する反応は経口投与群において低下傾向があった。
以上のことから犬において、大量な抗原を経口投与することにより、その抗原に対する免疫寛容が成立することが示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yamada,T.et al.: "Measurement of canine serum alpha-fetoprotein values using an ELISA-." J.vet.Med.Sci.(in press). (1998)

  • [文献書誌] Yamada,T.et al.: "Pruification of canine alpha-fetoprotein and alpha-fetoprotein-" Vet.Immunol.Immunophathol.47. 25-33 (1995)

  • [文献書誌] Matsuda,M.et al.: "Profiles of fragments after pulsed-filed gel electrophoresis of-" Microbiol.Res.152. 217-220 (1997)

  • [文献書誌] 松田基夫: "9 th International workshop on Campylobacter,Helicobacter and-" Helicobactor Res.1. 523-526 (1997)

  • [文献書誌] Shiga,A.et al.: "Hepatoblastoma in a dog" J.Vet.Med.Sci.59. 1167-1170 (1997)

  • [文献書誌] Pandey,G.S.et al.: "Cutaneous staphylococcal granuloma in a free living zebra(Equus-" J.Vet.Med.Sci.60. 137-138 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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