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1999 年度 実績報告書

受精での精子機能に関する発生工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09460154
研究機関筑波大学

研究代表者

馬場 忠  筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (40165056)

研究分担者 岡部 勝  大阪大学, 遺伝情報実験施設, 教授 (30089875)
年森 清隆  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (20094097)
豊田 裕  帯広畜産大学, 名誉教授 (90050418)
キーワード受精 / 精子 / 卵 / 透明帯 / マウス / アクロソーム / アクロシン / プロテアーゼ
研究概要

まず、精子成熟の分子機構を明らかにすることを目的として,コレステロール結合タンパク質について解析した。コレステロール結合タンパク質が精巣上体だけでなく輸卵管上皮細胞でも分泌されており,精子膜上のコレステロール再構成によって2段階の精子受精能獲得に関与していることが明確となった。また,精子アクロソーム反応や精子透明帯通過,および精子と卵の融合の際に制御される精子機能を明らかにする目的で研究を行い,これらの諸過程で機能すると考えられるセリンプロテアーゼを固定することができた。このプロテアーゼは,ADAM2や3,さらにヒアルロニダーゼをはじめとするGPIアンカータンパク質と同様に,精子細胞膜マイクロドメインに多量に含まれていることが明らかとなった。さらに,アクロシン欠損マウス精子の解析から,このセリンプロテアーゼはアクロシンによって部分的に活性化を受けることも明確となった。興味深いことに,ラットやハムスター精子ではこのプロテアーゼに相当するものが見いだせないため,それがマウス特異的に存在している可能性が見いだされた。現在、受精に関与する各種精子タンパク質欠損マウスの解析を行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Nakanishi: "Real-time obsevation of acrosomal dispersal from mouse sperm using GFP as a marker protein"FEBS Lett. 449. 277-283 (1999)

  • [文献書誌] K.Yamagata: "Difference of acrosomal serme protease system between mouse and other rodent sperm"Dev. Genet. 25. 115-122 (1999)

  • [文献書誌] K.Okaura: "A homologous of pancrentic toypsin is localized in the acrosome of mammalian sperm, and is released during acrosome reaction"J. Biol. Chem. 274. 29426-29432 (1999)

  • [文献書誌] N.Okamura: "A porcine homolog of the major secretory protein of human epididymis,HE1,specifically binds cholesterol"Biochim. Biophys, Acta. 1438. 377-387 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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