研究概要 |
1,Cytochrome P-450(P-450)2B2 mRNAを標準試料として化学発光反応を用いたin situ hybridzation(luminessence ISH;LISH)を行い、化学発光画像解析シナテム(ARGUS VIM50;設備備品費で購入)を用いてLISH法の感度および分解能を検定した。LISH法の感度はDIG-peroxidase法、DIG-Tyramide法およびin situ PCR法よりも高く、オートラジオグラフィー(ARG)法にほぼ等しかった。また、分解能は光子検出回路に重心検出ボードを装着することでARG法の4-16倍に向上することが明らかとなった(交付申請書記載の研究実施計画2および4項に対応)。 2,ISH信号の強度を化学発光画像解析システムを用いて定量化するための適切な反応条件を我々が開発した定量組織化学法にしたがって決定した。さらに、定量組織化学法を用いてLISHの定量性を検定し,LISHの定量性がDIG-peroxidase法、DIG-Tyramide法、in situ PCR法と較べて良好であることを明かにした(研究実施計画の2および3項に対応)。これらの結果から、LISH法を用いて定量的 高感度・高分解脳in situ hybridizationを行うことがはじめて可能となった。 3.ラット肝細胞P-450 1A1,2B2およびglycerophosphate acyltransferase(GAT)のc-DNA低ホモロジー領域nucleotideに相補的なprobe人工合成し,現在,これらprobeを用いて、phenobarbitalを投与したラットの肝細胞におけるこれらの酸素のm-RNA発現量をLISH法によって測定中である(研究実施計画の1および5項に対応)。
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