研究課題/領域番号 |
09470020
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
澁谷 泉 産業医科大学, 医学部, 助教授 (50162649)
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研究分担者 |
上園 保仁 産業医科大学, 医学部, 講師 (20213340)
上田 陽一 産業医科大学, 医学部, 講師 (10232745)
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キーワード | 視索上核(SON) / 神経内分泌ニューロン / GABA_B受容体 / baclofen / 活動電位 / CFTR / GIRK / アフリカツメガエル卵母細胞 |
研究概要 |
(1)ラットの視索上核(SON)のスライス標本において、スライスバッチクランプ法および細胞外記録法を用い、神経内分泌ニューロンの細胞体の自発性活動電位放電に対するGABA_B受容体アゴニスト、アンタゴニストの効果を測定した。GABA_B受容体アゴニストであるbaclofenは可逆的に活動電位発生頻度を減少させた。baclofenに対する反応は雄、未経産雌、授乳期雌ラットにおいて同様であった。またGABA_B受容体アンタゴニストである2CH-saclofenは活動電位発現頻度を増加させたことから内在性のGABAによってGABA_B受容体が持続的に活性化している可能性が示唆された。さらに、このニューロンにおける主要な興奮性伝達物質であるグルタミン酸のアンタゴニストであるCNQXとMK801を作用させることにより、baclofenによる活動電位発生抑制は一部しか減少しなかったことよりシナブス後のGABA_B受容体が活動電位抑制に重要であることが示唆された。 (2)ラット脳からmRNAを抽出し、ツメガエルの卵母細胞にcAMP依存性αチャネルCFTR(CysticFibrosis Transmembr ane Conductance Regulator Gane)と共発現させ、cAMP変化によるα電流を測定した。BaclofenはGsが活性化されている場合はアデニル酸シクラーゼをG/oのβγサブユニット依存性に活性化し、Gs活性化によるCAMP上昇を増強することが明らかとなった. (3)(2)と同様にラット脳由来のmRNAとGRKチャネル(G protein activated Inward Rectifying Kchannels)を共発現た。その結果、GABA_B受容体は脳に発現しているGGIRK1とGIRK2チャネルを共発現させた場合にのみGIRK電流を活性化することが明らかとなった.
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