研究課題/領域番号 |
09470027
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
稲垣 千代子 関西医科大学, 医学部, 教授 (60025640)
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研究分担者 |
北川 香識 関西医科大学, 医学部, 助手 (10165813)
服部 尚樹 関西医科大学, 医学部, 講師 (80288828)
大谷 ひとみ 関西医科大学, 医学部, 講師 (40140272)
原 満良 関西医科大学, 医学部, 講師 (50192282)
大森 京子 関西医科大学, 医学部, 助教授 (90152256)
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キーワード | 塩素イオン / クロライドイオン / c-fos / アンモニア / 低酸素 / クロライドポンプ / エタクリン酸 / 神経成長因子 |
研究概要 |
(1)[C1^-]_iの最初期遺伝子発現に対する効果:脳神経細胞の[C1^-]_iを高めるエタクリン酸のマウス脳室内投与によるてんかんモデルにおいて、脳内c-fos mRNAレベルの変動をノーザンブロット法およびジゴキシゲニン標識法にin situ hybridizationにより観察した。c-fos mRNAレベルは、エタクリン酸投与後60分と7日後にピークを示す二相性の上昇を示し、その上昇は海馬歯状回と梨状皮質において著名であった。この結果は、けいれん発作後の易けいれん性成立に遅発性c-fos発現が関与することを示唆する。 (2)アンモニア誘発神経細胞[C1^-]_i上昇の機構:肝性脳症の重要な原因物質であるアンモニア(2 mM)は、培養ラツト海馬錐体細胞の[C1^-]_iをC1^-/HCO_3^-交換機構の活性化を介して上昇させた。神経細胞の[C1^-]_i上昇はGABA電位を変化させ、興奮/昏睡の成因となる。 (3)低酸素/再負荷時心筋傷害におけるC1^-輸送制御の効果:単離ラット心室筋細胞による心筋虚血/再環流障害モデルにおいて、C1^-/HCO_3^-交換系の阻害は低酸素による[pH]_iの低下と再酸素負荷による[Ca^<2+>]_iの上昇を減弱させた。この結果は、C1^-/HCO_3^-交換系が再環流障害に関与することを示唆する。 (4)中枢神経C1^-ポンプのサブユニットおよび遺伝子構造:ラット脳よりC1^-ポンプ活性を示す520KDa蛋白を分離し、SDS-PAGE展開後に51、55および70kDaペプチドをサブユニット候補として採取した。55kDaペプチドのN-末端アミノ酸配列を基にDNAプロープを作製し、5'-RACE法によりcDNAの5'末端側の170塩基配列を明かにした。
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