研究課題/領域番号 |
09470044
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研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
小林 良二 香川医科大学, 医学部, 教授 (00020917)
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研究分担者 |
菅沼 龍夫 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60115350)
岡部 昭延 香川医科大学, 医学部, 教授 (20093677)
前田 肇 香川医科大学, 医学部, 教授 (20294754)
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キーワード | 細胞接着 / Smith-Magenis症候群 / エラスチン / ミクロフィブリン / カルシウムイオン / 細胞外マトリックス蛋白質 / RGD蛋白質 / 染色体異常 |
研究概要 |
Smith-Magenis症候群は、染色体17p11.2に部分的欠失があり、全身奇形とともに精神遅滞を主症状とする。最近Smith-Magenis症候群における欠失遺伝子が、私共が発現した細胞接着蛋白質(MAGP-36)をコードしていることが判明した。そこで、Smith-Magenis症候群の発症機転においてMAGP-36がいかなる役割を果たしているのかを総合的に明らかにすることを目的とした。 まず、MAGP-36の機能を調節する低分子化合物(分子プローブ)を開発し、これを利用してMAGP-36の機能を明らかにすることを企画した。その結果、Anthranilic acid誘導体、Cinnamic acid誘導体の中から強いMAGP-36結合活性を持つ物質を発見した。そのうち、2種はCa^<2+>依存性にMAGP-36と相互作用を持ち、他はCa^<2+>の存否に関らず強くMAGP-36と結合する。MAGP-36との結合メカニズムについて検討を行っている。分子プローブをアフィニティー担体化し、生体組織から一段階でMAGP-36を単離する方法を開発することに成功した。 第2に、MAGP-36抗体を用いて、免疫組織化学技法によりMAGP-36の組織分布等について検討した。MAGP-36は、elastin-microfibrilと考えられる構造物に局在している。また、組織の修復過程において重要な役割をしていることが推定された。 更に、細胞接着におけるMAGP-36の役割について研究した。MAGP-36はビトロネクチン等と同様に細胞接着を促進し、末端領域に存在するRGD配列が細胞接着に深く関与しているとの結果を得た。
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