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2000 年度 実績報告書

食細胞NADPHオキシダーゼの活性化機構とその異常

研究課題

研究課題/領域番号 09470045
研究機関九州大学

研究代表者

竹重 公一朗  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (10037450)

研究分担者 山崎 創  九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (70315084)
牟田 達史  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (60222337)
住本 英樹  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30179303)
キーワード好中球 / NADPHオキシダーゼ / 細胞質因子p47 / 活性酸素 / タンパク質相互作用 / シゲナル伝達
研究概要

これまでNADPHオキシダーゼの活性化機構について、Cell-free系を用いて主に細胞質因子p47,p67,p40,シトクロムb558の相互作用と活性化との相関関係を重点的に解析してきた。そして多くの成果を挙げることができたが、さらに本年度は、細胞質因子、特にp47やp67の構透変化を誘導する上流の情報伝達機構の解明をめざし、次の2つの実験を行った。
1)NADPHオキシダーゼの活性化への14・3・3タンパク質の関与
これまでに、多くの酵素やタンパク質が14・3・3タンパク質により制御されており、その場リン酸化・脱リン酸化が標的タンパク質との結合・解離に関わっていることが報告されている。我々はまず、すでに報告のあった14・3・3タンパク質の標的タンパク質と結合する領域内のコアペプチド(Serがリン酸化されたものとされていないものの両者)を合成した。次に、すでに我々が開発している電気穿孔したヒト好中球に合成した14・3・3タンパク質の部分ペプチドを細胞内に入れ、FMLPとPMA刺激時のスーパーオキシド生成への効果をみたところ、約70〜80%抑制した。このことは、14・3・3タンパク質がNADPHオキシダーゼの活性化に関わっていることを示唆しており、さらに検討を続けている。
2)サイトカラシンBのヒト好中球スーパーオキシド生成活性に対するpriming効果の解析
我々は、サイトカラシンBのpriming効果にはp38 MAPキナーゼの活性化の程度の上昇が重要であることを見出した。このことは、スーパーオキシド生成を誘導しないが、p38 MAPキナーゼを強く活性化するアニソマイシン処理により、priming様効果がみられたことからも支持された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Takeya,R. et al.: "Interraction of the PD2 domain of human PICK1 with class IADP-ribosylation factors."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 267. 149-155 (2000)

  • [文献書誌] Irie,T. et al.: "TAK1 mediates an activation signal from toll-like receptor (s) to unclear factor-κB in lipopolysaccharide-stimulated macrophages."FEBS Lett.. 467. 160-164 (2000)

  • [文献書誌] Miyako,K. et al.: "Accumulation of Adenine DNA Glycosylase-sensitive Sites in Human Mitochondrial DNA"J.Biol.Chem.. 275. 12326-12330 (2000)

  • [文献書誌] Takeshige,K.: "Free Radicals in Chemistry, Biology and Medicine"Yoshikawa,T. et al.. 7 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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