研究課題/領域番号 |
09470071
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
平山 謙二 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60189868)
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研究分担者 |
佐藤 正夫 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (40255120)
曽根 敏雄 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20281743)
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キーワード | 日本住血吸虫 / 主要抗原 / 免疫遺伝学 / cDNAライブラリー / 中国 / 感染防御 / ワクチン / ブタ |
研究概要 |
1)ヒト血清中の抗虫卵抗原抗体の認識する主要抗原のクローニング感受性の高いあるいは低いHLAのタイプを有する人たちの免疫応答性をさらに詳細に解析する目的で、慢性期のT細胞応答を刺激するとされている虫卵由来の主要抗原分子の探索を行った。患者のプール血清を用いて虫卵ラムダgtllcDNAライブラリーから陽性のクローン400個を分離し、その内146個のクローンのDNA配列を決定した。結果はすべて同じ遺伝子ですでに遺伝子バンクに登録されているmiracidial antigenと高い相同性が認められた。現在組み替えタンパクを準備中である。2)中国江西省の浸淫地での集団治療後の再感染抵抗性の解析 藩陽湖周辺の3つの地区を対象に集団治療後の再感染状況の疫学調査とその解析を行い、これらの地域では年齢依存性の抵抗性が観察されないこと、同様の高い危険度を有する漁民の中にも感染感受性の高い人と低い人が存在することが明らかとなった。これらの人たちの血清中抗体価や遺伝マーカーを調べたが、対象とした患者数の不足などから明らかな相違は現在までのところ見つかっていない。3)中国ブタを用いた組み替えパラミオシンのワクチン効果の検討 集団治療後になお5%前後の感染率を示す地区では家畜の感染が重要であることが指摘されており、家畜ワクチンの開発は防圧対策に寄与するところが大きい。また防御免疫を考えた上でも重要である。そこで比較的取り扱いの容易なブタを用いて組み替えパラミオシンのワクチン効果について検討した。その結果中国ブタは住血吸虫に高い感受性があり、その感染はワクチンにより有意に減少することが明らかとなった。(Vaccine 2000 in Press)
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