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1998 年度 実績報告書

BCRシグナル伝達に於けるチロシンキナーゼSykの標的分子群の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09470099
研究機関関西医科大学

研究代表者

黒崎 知博  関西医科大学, 医学部, 教授 (50178125)

研究分担者 安達 貴弘  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (50222625)
キーワードBCRシグナル / Syk / BLNK / PLC-_γ2活性化 / ERK活性化 / JNK活性化 / p38活性化
研究概要

BCR(B細胞抗原受容体)はB細胞上に発現しており、BCRを介して細胞内にシグナル伝達されることが、B細胞の活性化・分化に必須である。BCR刺激により最初に誘起される生化学反応は蛋白質のチロシン燐酸化であり、BCR刺激により活性化されるPTKの内、Sykが重要な役割を担っていることが欠損B細胞、knock-Out mouseの解析より明らかにされていた。従って、私達はSykのターゲット蛋白質の単離とその蛋白質のBCRシグナルにおける機能解析を目的として研究を行っている。
Sykによってチロシンリン酸化されるターゲット分子PLC-γ2,及び新たに単離したBLNKの機能を欠損B細胞を樹立することにより検討した。BLNKは、チロシンリン酸化された後、PLC-γ2を膜分画へ移行さすことにより、結果PLC-γ2がSykによりチロシンリン酸化を受け、活性化されることに必須の役割を担っていることが明らかになった。
PLC-γ2はBCR依存性カルシウム動員のみならず、ERK,JNK,p38活性化の重要なモデュレーターであることが明らかになり、Syk→BLNK→PLC-γ2経路がB細胞活性化の重要かつ必須の経路であることが判明した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Fu,C.,et al.: "BLNK:A central linker protein in B cell activation." Immunity. 9. 93-103 (1998)

  • [文献書誌] Hashimoto,A.,et al.: "Involvement of guanosine trisphosphatases and phospholipase C-_γ2 in extracellular signal-regulated kinase,c-Jun NH_2-terminal kinase,and p38 mitogen-activated......." J.Exp.Med.188. 1287-1295 (1998)

  • [文献書誌] Jiang,A.,et al.: "Different protein tyrosine kinases are required for B cell antigen receptor-mediated activation of extracellular-signal-regulated kinase,c-Jun NH_2 terminal kinase 1,....." J.Exp.Med.188. 1297-1306 (1998)

  • [文献書誌] Kurosaki,T.: "Genetic analysis of B cell antigen receptor signaling." Annu.Rev.Immunol.17. 555-592 (1999)

  • [文献書誌] Ishiai,M.,et al.: "BLNK required for coupling Syk to PLC-_γ2 and Rac1-JNK in B cells." Immunity. (in press). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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