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1998 年度 研究成果報告書概要

川崎病の長期予後要因の解明を目的とした大規模コホート研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470116
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

柳川 洋  自治医科大学, 医学部, 教授 (30077169)

研究分担者 大木 いずみ  自治医科大学, 医学部, 助手 (50296092)
谷原 真一  自治医科大学, 医学部, 助手 (40285771)
中村 好一  自治医科大学, 医学部, 助教授 (50217915)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワード川崎病 / 長期予後 / 疫学 / 標準化死亡比 / 追跡
研究概要

川崎病既往者全体の予後を明らかにする目的で,医療機関を受診していない既往者も含めたすべての患者の追跡を多施設共同研究で行った.本研究を遂行するために,川崎病研究班の班員を中心とした52病院の小児科医からなる追跡研究グループを編成した.この52病院を受診した川崎病患者で,13回の調査のうち第8回から第12回までの川崎病全国調査で報告された患者を本研究のベースとした.すべての対象者は初診時から1997年末日,またはこの日以前の死亡例は死亡日まで追跡された.1993年1月1日以降の生死の状況は,住民基本台帳(住民票)により生存を確認した.1982年7月から19〓2年12月の10年6月の間に,参加52病院を訪れた川崎病患者は8,417人であった.このうちから,容疑例652人,再発例384人,発病後第15病日以降の初診例786人,外国人19人を除き,6,576人(8,417人の内の78.1%)を本研究の対象者とした.観察終了日までに25人(0.4%)の死亡が確認された.観察人値の合計は63,562人年(男:36,219人年,女:27,343人年)であり,平均観察期間は9.7年(63,562÷6,576)であった.全観察期間における期待死亡数と比較した場合の観察死亡数は,統計学的に有意ではないものの,男で高い傾向が見られた.急性期の標準化死亡比は特に男で高かった.しかし,急性期以降では,男女ともほぼ1.0に近い標準化死亡比が観察された.しかし,心後遺症を持つ者では,特に男で急性期以降も死亡率が上昇していることが示唆された.急性期の死亡は事故が原因による1人を除いてすべて川崎病によるものであった.これらの7人の川崎病による死亡は,1人が川崎病による脳症,残り6人が川崎病による心臓病であった.急性期以降では17人の死亡が確認されている.死亡原因は川崎病が原因と考えられる虚血性心疾患が3例,循環器系の先天異常が4例,血液・免疫系の悪性新生物が2例,その他が8例であった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nakamura Y.Yanagawa H.他: "Mortarity among patients with a history of Kawasaki disease : The third look" Acta Paediatrica Japonica. 40. 419-423 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Nakamura Y,et al: "Mortality among patients with a history of Kawasaki disease : The third look." Acta Pediatrica Japonica. vol.40. 419-423 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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