研究課題/領域番号 |
09470119
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
吉田 勝美 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80158435)
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研究分担者 |
杉森 裕樹 昭和大学, 医学部, 助手 (20276554)
伊津野 孝 東邦大学, 医学部, 講師 (20213019)
高橋 英孝 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70271369)
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キーワード | 共分散構造モデル / 疫学 / 危険度評価 / データベース / 測定方程式 / 構造方程式 |
研究概要 |
リサーチクエスチョン 1.従来モデルの限界 生体事象の解析には、従来線形モデルである多変量解析を中心に行われてきたが、生体の持つ非線形事象への適応に問題点を抱えていた。本研究は、共分散構造モデルを用いて疫学解析による危険度の定量性評価を試みるものである。 Proc calisの理解 共分散構造モデルとして、SAS instituteの統計パッケージの中で、Proc Calisを使用することから、その特性について検討する。 2.擬似データによる特性評価 擬似データベースを作成して、種々の共分散構造モデルを用いてその危険度評価(関係記述)の特性を評価した。 3.解析用データベースの抽出 小児の発達成長に関与する生活習慣・環境についての影響評価データベースから検討解析用データベースの抽出を行ない、共分散構造モデルの予備解析を行った。 成果 1.共分散構造モデルによる危険度評価 モデルの構築に際しては、外生変数に対する測定方程式と内生変数間の関係を記述した構造方程式をブログラムで宣言することになり、初期値は設定は試行する必要性を認めた。 2.擬似データの評価 以下の5つのモデルを重回帰、変形重回帰、MIMIC(multiple indicator multiple cause、多重指標多重原因)モデル、PLS(partial least squares)、多重指標モデルを設定して、それぞれの変数に正規乱数を発生させて擬似データとした。 評価指標として、GFI、赤池の情報量、R-squaredとした。 3.解析用データベースの予備解析 3歳児肥満発現に関与する12の観測変数をもとに4個の潜在変数を設定して、8種類のモデルに対して、適合度指標、修正適合度指標、赤池の情報量について比較した結果、従来のロジスティック解析と近似した評価を得ることができた。
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