研究課題/領域番号 |
09470121
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学看護短期大学部 |
研究代表者 |
有田 幹雄 和歌山県立医科大学看護短期大学部, 教授 (40168018)
|
研究分担者 |
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (70264877)
宮下 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50124889)
武田 眞太郎 和歌山県立医科大学看護短期大学部, 教授 (70073690)
坂本 元子 和洋女子大学, 教授 (70049980)
後和 美朝 大阪国際女子大学, 人間科学部, 講師 (40248050)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 2000
|
キーワード | 小児期 / 末梢循環機能 / 加齢変化 / 血圧 / 加速度脈波 / 血清脂質 / 食品摂取量 / 運動量 |
研究概要 |
小学校4年生から高校3年生までの小児期の末梢循環動態の年齢変化を横断的ならびに半縦断的に追跡するとともに、対象者の血清脂質と照合し、高脂血症の疑いのある者のなかに軽症ではあるが加速度脈波に動脈硬化性変化の初期病態としての変化があることを明らかにすることを主目的として4年間継続して、末梢循環動態と栄養摂取状況、運動量および生活状況を追跡調査してきた。 若年者における加速度脈波の波形パターンの検討には、発育に伴う身長の変化の影響を除外する必要があり、本研究では身長の影響を除くために作成した身長別d/a基準曲線を用いてd/aを評価することで、d/aと各種の動脈硬化危険因子との関係をより明確にすることができた。したがって、このd/aの基準曲線は発育期にある若年者の末梢循環機能を加速度脈波によって評価する際の有用なツールになると考えられた。 また、肥満と血清レプチン濃度との関係について、同一集団を対象として検討した。血清レプチンは小児期には年齢変化も大きく、性差も異なるので注意が必要である。血清レプチンを目的変数として重回帰分析を行った結果、HOMA指数、BMI、運動消費エネルギー、総コレステロール、収縮期血圧、中性脂肪が有意な指標として採択された。一方インスリン抵抗性の指標であるHOMA指数についてはレプチンとBMIが採択された。以上より、肥満の結果としては、血清レプチン濃度とインスリン抵抗性(HOMA指数)の上昇が認められたが、これに加えて交感神経活性の亢進が肥満によるインスリン抵抗性の上昇をさらに増強させると考えられた。
|