研究課題/領域番号 |
09470145
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
八重柏 政宏 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (70261477)
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研究分担者 |
中村 敏一 大阪大学, 医学部, 教授 (00049397)
佐藤 研 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (00215782)
貫和 敏博 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40129036)
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キーワード | HGF / 遺伝子導入 / 肺線維症 / 遺伝子治療 / ブレオマイシン |
研究概要 |
1.HGF蛋白投与による実験肺線維症の抑制効果 導入HGF遺伝子発現による実験肺線維症抑制に対する基礎実験として、ヒトリコンビナントHGF蛋白投与により(1)マウスにおける肺線維症初期の肺傷害過程を抑制しうる事。(2)後期過程である肺線維化の抑制も可能であることを示し得た。(Ref.1 Yaekashiwa et al.)。 2.HGF発現細胞に関する検討 (1)HGF遺伝子を生体内に導入するためにレトロウイルスベクターを用いた遺伝子導入を行った。ヒトHGFcDNAを(研究分担者中村より供与)リン酸カルシウム法によりベクタープラスミドpRxを用いパッケージング細胞ψCRIPに遺伝子導入しHGFcDNA組込みレトロウイルスベクターを作製した。このレトロウイルスベクターをマウス線維芽細胞株に感染させ遺伝子導入を行った。PCR法にてヒトHGFcDNAの遺伝子導入を確認したが、ELISA法にてはHGF蛋白発現が検出限界以上に確認されなかった。現在HGF蛋白の低発現の原因に関し検討中である。 (2)ヒトHGF高発現細胞株であるCHOhHGFを共同研究者の中村より提供受けた。この発現株は培養上清中50μg/ml程度のヒトHGFを発現している。次年度にはこの細胞株を使用した肺線維化抑制実験を行う予定である。 3.HGF遺伝子導入によるin vivo HGF高発現の検討 HGF高発現遺伝子導入細胞の検討を継続中であり今年度行っていない。次年度に本格的な実験検討作業を行う予定である。Gene gunを用いたin vivo遺伝子導入による肺線維化抑制実験も行う予定にしている。
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