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1998 年度 実績報告書

プリオン病におけるプリオン蛋白変換の分子機構解明と脳組織内変換の場の特定

研究課題

研究課題/領域番号 09470154
研究機関長崎大学

研究代表者

片峰 茂  長崎大学, 医学部, 教授 (40161062)

研究分担者 重松 和人  長崎大学, 医学部, 助教授 (20154205)
坂口 末廣  長崎大学, 医学部, 助手 (60274635)
調 漸  長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (40264220)
キーワードプリオン病 / プリオン蛋白 / 発症予防 / ペプチドライブラリ / 遺伝子改変マウス / ニューロン / グリア
研究概要

プリオン病の発症予防及び治療への展望を拓くため以下の研究を行った。
(1) 異常プリオン蛋白(PrP)生成制御薬剤候補としてのPrPに結合するペプチドの同定:ランダム12 merペプチドライブラリよりリコンビナントPrP(121-231)への結合活性を有するファージを4 roundsのパニングにより濃縮し、ランダムに72プラークをクローニングした。塩基配列決定によりこれらは各々独立した6種類のファージによりなることが判った。EIAにより5/6に特異的結合が確認された。そのうちWest-western法により陽性バンドが検出されたのは1種類のファージのみであった。しかしながら、相応する合成ペプチドを用いた解析では、3種類のペプチドがそれぞれのファージのPrPへの結合を容量依存的に特異的に抑制することが判明し、またIAsys cuvette systemを用いた解析によりこれら3種類の合成ペプチドのPrPへの結合を直接証明することができた。次年度はペプチドの結合が及ぼすPrP立体構造およびPrPC→PrPSc変換への影響を検討する。
(2) 異常PrP生成の場(細胞種)の特定:すでに作成したPrP欠損マウスにニューロンあるいはグリア特異的プロモーターに支配された正常PrP遺伝子をそれぞれ導入した。次年度はこれらマウスにプリオンを接種することにより、異常PrP生成の場(細胞種)を特定する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Katamine,S.Nishida,N. 他: "Impaired motor coordination in mice lacking prion protein." Cell.Mol.Neurobiol.18. 731-742 (1998)

  • [文献書誌] Satoh,J Yukitake,M. 他: "Cultured skin fibroblasts isolated from mice devoid of the prion protein gene express major heat shock proteins in response to heat stress." Exp.Neurol.151. 105-115 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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