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1999 年度 実績報告書

ジストロフィン結合蛋白機能異常の導入による筋ジストロフィーマウスの作製と解析

研究課題

研究課題/領域番号 09470156
研究機関帝京大学

研究代表者

清水 輝夫  帝京大学, 医学部, 教授 (00107666)

研究分担者 大井 浩明  昭和大学, 薬学部, 講師 (60194065)
砂田 芳秀  川崎医科大学, 医学部, 教授 (00240713)
松村 喜一郎  帝京大学, 医学部, 助教授 (50260922)
キーワード肢帯型筋ジストロフィー / caveolin-3 / dystrophin結合蛋白 / 信号伝達 / トランスジェニックマウス
研究概要

ヒトcaveolin-3遺伝子変異を導入したトランスジェニックマウスを作製し、その表現型を解析した.すなわち1アミノ酸欠失ΔPhe65の遺伝子変異をマウスcaveolin-3cDNAに導入した。上流にマウスmuscle creatine kinase(MCK)の発現調節エレメントを接続し、下流にSV40 polyadenylation配列を接続したtransgenic constructを作製した。これをC3Hマウス受精卵にmicroinjectionし、ICRマウスの卵管に移植した。トランスジーンの組込みはマウス尾よりゲノムDNAを採取し、PCRによりスクリーニングした。トランスジェニックマウスの骨格筋を採取し、HE染色による筋病理組織所見を観察するとともにノーザンブロット解析、RT-PCR法、免疫組織化学、ウエスタンブロット解析により骨格筋におけるcaveolin-3発現を解析した。PCR解析により50匹の産子中4匹のトランスジーン導入が確認された。トランスジェニックマウスは体重増加が不良で骨格筋の萎縮がみられた。後肢の麻痺も観察された。筋線維は大小不同が顕著であり、中心核線維が増加していた。間質は軽度増加していた。壊死再生像は見られなかった。トランスジェニックマウスでは変異caveolin-3mRNAの過剰発現が確認された。内因性の正常caveolin-3mRNAの発現も確認された。免疫組織染色では、筋形質膜に局在するcaveolin-3がほとんどの線維で欠損していたた。これはウエスタンブロットでも確認された.現在dystrophin結合蛋白群の発現を解析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Saito F et al.: "Characterization of the transmembrane molecular architecture of the dystroglycan complex in Schwann cells"Journal of Biological Chemistry. 274. 8240-8246 (1999)

  • [文献書誌] Matsumura K et al.: "Sarcoglycan complex:a muscular supporter of dystroglycan-dystrophin interplay?"Cellular and Molecular Biology. 45. 751-762 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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