アンジオテンシン変換酵素遺伝子DD型やプラスミノーゲン・アクチベーター・インヒビター1DD型が冠動脈疾患の不安定化の要因であることを見出した。アンジオテンシン変換酵素遺伝型と心筋梗塞患者の予後との関連を調べた。アルドステロン合成酵素のpromoter領域の変異、alha-adducinのアミノ酸変異が高血圧の素因である可能性を小規模な関連研究で示した。吹田スタデーを用いて、プロスタサイクリン合成酵素のpromoter領域のrepeat polymorphismが高血圧の素因であることを確認した。ラットに於いて、腎血行動態に影響を及ぼす遺伝子座位を同定し、コンジェニック・ラットの作成を行い、腎血行動態が血圧に及ぼす影響は小さい事を見出した。SA遺伝子領域についてもコンジェニック・ラットの作成を行い、確かにこの座位が食塩感受性高血圧に関与することを確認した。現在アミロライド感受性ナトリウムチャンネル遺伝型と高血圧の関連をまとめつつある。
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