研究概要 |
蛍光抗体法において、蛋白レベルでlaminin5を完全に欠如しており、ペミデスモゾームの低形成が明らかなHerlitz致死型に典型的な症例を選び出した。症例における遺伝子変異部位をPCB,Heleroduplex,direct sequencing方などを用いて同定した。この症例から得られた培養表皮細胞を実験に用い、正常遺伝子を導入し、遺伝子導入により正常タンパクが発現したことを確認した。 さらに患者から得られた小皮膚片より、まず低カルシウム状態での培養により表皮細胞を単層で効率よく培養増殖させた。充分な面積に増大させた後、培養条件を正常カルシウムにスイッチすることにより表皮細胞を角化、重層化させ培養表皮シートを作製した。同時に,一部の培養表皮細胞はSV40によりtransformさせ、不死化細胞株をクローニングし樹立させ基礎実験を遂行した。partial LAMB3 DNAをenzyme cutting,ligationによりfull lengthにconstructし、Full length DNAをタラシスフェクトした。その結果、ラミニン5の発現を確認することができた。
|