研究課題/領域番号 |
09470194
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
新村 眞人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00010190)
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研究分担者 |
稲葉 義方 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60184727)
澤田 俊一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (50187291)
本田 まりこ 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20100919)
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キーワード | 神経線維腫症1(NF1) / 神経線維腫症2(NF2) / phenotype-genotype correlation / MS(Mutagenically-Separated)PCR法 / FISH法 / big-deletion / PTT(Protein Truncation Test)法 |
研究概要 |
神経線維腫症1(NF1)遺伝子変異の検策: NF1遺伝子変異は約200例が報告されており内21例(10.8%)はNF1遺伝子の全欠損である。これまで、NF1遺伝子に関してはphenotype-genotype correlationについては不明のままである。しかし、特有な顔貌、大きな頭蓋、きわめて多発する神経線維腫を有する症例についてはNF1遺伝子の大きな欠損があるといわれている。我々はこのような臨床症状を持つ患者がbig deletionを示すか検討した。MS(Mutagenically-Separated)PCR法とFISH法にて検索した日本人34例中2例にbig deletionを確認した。 神経線維腫症2(NF2)遺伝子変異の検策: NF2遺伝子変異の多くが蛋白合成を中断する特徴を利用しPTT(Protein Truncation Test)法を用いてNF2遺伝子変異の検出を行った。患者の腫瘍組織からRNAを抽出しRT-PCRにてNF2のcDNAを得た。試験管内でRNA合成さらに蛋白合成をさせ、合成蛋白の分子量を測定することでその遺伝子変異の有無を調べた。4腫瘍組織中3例に蛋白合成の異常を認めsequenceの結果、C末端の異常2例、N末端の異常1例であり、1例はExon16のinsertionであり残りのものは現在解析中である。PPT法はPCR-SSPC法(変異検出率43%)よりも感度がよくスクリーニングには良い方法と考えられた。
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