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1997 年度 実績報告書

副甲状腺ホルモン分泌異常症の病態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470223
研究機関岡山大学

研究代表者

清野 佳紀  岡山大学, 医学部, 教授 (80028620)

研究分担者 井上 勝  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (20253023)
田中 弘之  岡山大学, 医学部, 講師 (80231413)
キーワード新生児重症副甲状腺機能亢進症 / 家族性低カルシウム尿性高カルシウム血症 / カルシウム感受性受容体 / 遺伝子変異 / 強制発現 / HEK293 / IP_3
研究概要

副甲状腺ホルモン分泌異常症の各種病態を明らかにし有効な治療法を開発する目的で副甲状腺ホルモン分泌の中心であるカルシウム感受性受容体(Casr)の機能について検討を行う事を目的に以下の研究を行った。我々はこれまでに本受容体遺伝子の変異によって発症する新生児重症副甲状腺機能亢進症の一家系において2種の変異を同定している。本年度はこれまでに同定した変異と新しく家族性低カルシウム尿性高カルシウム血症(FHH)の家系での変異を同定し機能解析を行った。これまで同定し得た変異は受容体のカルシウム結合領域の欠失、膜貫通領域の機能アミノ酸の変異、細胞内の変異である。これら変異をsite directed mutagenesisにより作成しCOS-1細胞およびHEK293細胞に強制発現させ、その機能を細胞外カルシウムに対するIP3の反応および細胞内カルシウムの変化として捕らえた。細胞内領域の変異を除きいずれの変異でも細胞外のカルシウムに対する反応は著しく低下していた。一方、細胞内領域はこれまで機能障害との関連は報告されておらずさらに当初の報告では多型とされているものであるが日本人50名以上のDNAの解析では多型は認められず変異と考えられた。現在より鋭敏な反応系を開発し機能解析を試みている。今後はアミノ酸変化と機能連関を更に明らかにしていくとともに遺伝性疾患以外の各種病態における本受容体の異常を蛋白発現調節機構から明らかにしていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] MEGUMI KOBAYASHI: "Two novel missense mutations in calcium-sensing receptor gene associated with neonatal severe hyperparathyroidism" J.Clin.Endocrinol.Metab.82. 2716-2719 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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