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1998 年度 実績報告書

副甲状腺ホルモン分泌異常症の病態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470223
研究機関岡山大学

研究代表者

清野 佳紀  岡山大学, 医学部, 教授 (80028620)

研究分担者 井上 勝  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (20253023)
田中 弘之  岡山大学, 医学部, 講師 (80231413)
キーワードカルシウム感知受容体 / 変異 / 2次性副甲状腺機能亢進症 / 慢性腎不全 / 副甲状腺ホルモン
研究概要

副甲状腺ホルモン分泌の鍵を握るカルシウム感知受容体(Casr)の機能とその疾患における役割を明らかにする目的で、以下の研究を行った。
1. Casr遺伝子の先天的異常症:Neonatal severe hyperparathyroidism および Fami11alHypocalciuric Hypercalcemia(FHH)における遺伝子変異の同定。
新たに発見されたFHHの母児例においての変異の同定を試みた。この結果この症例ではカルシウム感知受容体遺伝子には変異は認めず、新規のカルシウム感知機構が存在すると考えた。
2. 変異Casrの機能
以前に同定した機能喪失変異二種を作成し、細胞内カルシウム、IP産生を指標に機能評価を行った。この結果、これらの変異は完全に機能を喪失しているという結果を得た。さらに、細胞外カルシウム濃度の変化による細胞増殖能の変化をこれらの変異で見出し、二次性副甲状腺機能亢進症における副甲状腺の腫大の病態に本遺伝子産物の機能喪失が関与していること、これはMAPK系を介する新たな細胞内情報伝達系の存在によるものであることを示唆した。
3. Casr遺伝子の多型
遺伝子解析の結果、数種の多型が存在することを見出した。これらはアミノ酸の変化を伴うもので機能的にも異なる可能性がある。慢性腎不全においてはコドン990の多型に副甲状腺ホルモン分泌との関連が見出された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Tanaka: "Effect of growth hormone therapy in children with achondroplasia:growth pattern,hypothalamic-pituitary function,and gonotype" European J.of Endocrinology. 138. 275-280 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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