研究分担者 |
井上 一知 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (90168435)
細谷 亮 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (00139908)
今村 正之 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00108995)
嶋田 裕 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (30216072)
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研究概要 |
1)ヒト膵内分泌腫瘍において副甲状腺と同様にカルシウム感受性受容体(CaR)が細胞膜上に存在することを電気生理学的手法,サザンブロット法,免疫染色,ウエスタンブロット法により見出したことを報告しているが,これに引き続き正常膵α,β細胞,膵癌細胞株におけるCaRの発現を調べた.当科で樹立した膵癌細胞株6株を用いて免疫染色したがCaRの発現は認めなかった.一方,ヒト,ラット膵組織においては免疫染色においてCaRの発現を認めた.二重染色することにより膵ラ島のみにCaRが局在していることも明らかにした.またラット膵β細胞を分離しカルシウム刺激による細胞内カルシウム濃度変化やインスリン分泌量を測定した.高濃度の細胞外カルシウムは細胞内カルシウム濃度やインスリン分泌量を濃度依存性に上昇させたがこの反応は高濃度のニッケル,コバルト等の陽イオン刺激においても観察されCaRがカルシウムのみならず他の陽イオン変化も感知することを見いだした. 2)RT-PCRによりヒト正常胃G細胞,ガストリノーマにおいてmRNAレベルにおけるセクレチンレセプターの存在を確認した.現在抗体を作製中であり今後免疫染色を行う予定である. 3)ヒト内分泌腫瘍細胞の長期保存,継代培養に関しては,予備実験の段階であるが膵ラ氏島をキトサンメッシュに封入しラット腹腔内で長期保存させることに成功したので現在本法を内分泌腫瘍細胞においても試みている.
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