| 研究分担者 |
馬場 政道 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (60198950)
高尾 尊身 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (80171411)
栄鶴 義人 鹿児島大学, 医学部, 教授 (00041351)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (70237577)
田辺 元 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (60207157)
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| 研究概要 |
癌細胞の基底膜浸潤能を定量的に測定可能なInvasion MTT assay法を用い,高頻度および低頻度リンパ節転移細胞株の樹立を行っている(Surg Today 27:638,1997).さらにのヌードマウスに継代された消化器腫瘍を用い,MTT assay法の検討では、高浸潤能細胞株と肝転移との相関も認められ、臨床的にリンパ節転移,肝転移の予知として有用であると考えられた(Cancer Res58:3727.1998).食道癌細胞株を用い、接着因子の一つであるthrombomodulinの発現程度とリンパ管新生因子(VEGF-C)の間に相関があることを見いだしている。リンパ節微小転移に関して,免疫染色やCEA-mRNAを用いたRT-PCR法により、リンパ節微小転移は予後不良因子の一つであった.また微小転移のみられた症例の原発巣では接着因子の発現減弱が認められ,微小転移の予知に有用と考えられた(Cancer 83:858,1998,0ncology 58:38,2000).また、リンパ節転移の予測に関して接着因子,細胞周期の観点から術前生検標本を用いて,prospectiveに検討しているが,食道癌ではcyclin D1とdesmoglein 1と微小転移との有意な相関を認めている。早期胃癌でE-cadherinとα-catenin,血管新生の多少もリンパ節転移との相関がみられた(Surg Today28:587,1998,Ann Surg 0ncol 5:585,1998).消化器癌においてtruncated midkineのmRNAはリンパ節転移巣に発現が確認され,転移の良い指標になると考えられた(Br J Cancer78:472,1998).
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