研究分担者 |
谷川 学 (株)CSKリサーチパーク, 開発推進部, 研究員
藤里 俊哉 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 室員 (60270732)
宮脇 富士夫 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 室長 (50174222)
辻 隆之 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 部長 (00075764)
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研究概要 |
CSK(ゲッチンゲン系)ミニブタの末梢白血球よりRNAを抽出し,λ-ZAP cDNA合成法にてSLA class II DQβ遺伝子のcDNAライブラリーの作成を行った。スクリーニングにより得られた陽性クローンの塩基配列を決定し,塩基配列より予想されるアミノ酸配列の推定を行った。得られたcDNAクローンはSLA-DQB遺伝子のsignal peptide,β1,β2,CY,TMの一部領域を含む261アミノ酸をコードしていた。HLA-DQB遺伝子のアミノ酸配列との比較から,SPでは33アミノ酸中16アミノ酸(48%),β1では53/83(64%),β2では90/105(86%),CYおよびTMでは27/31(87%)と非常に高い相同性を示した。アミノ酸配列が明らかにされているNIH系ミニブタのSLA-DQBc,-DQBdとCSK系ミニブタのアミノ配列の比較において,両者のアミノ酸配列はほぼ一致していることからβ1,β2domainは高度に保存されていることが確認された。HLA-DQB遺伝子2nd exon,1st domainを増幅するための3種類のprimer pairを用い,30頭のCSK(ゲッチンゲン系)ミニブタ末梢白血球より抽出した高分子DNAの増幅を行った。PCR産物を21種類のHLA-DQB probeとreverse-SSO法によりhybridizationさせSLA-DQB遺伝子のgenotypingの検討を行った。21probe中,5probeが5頭のPCR産物とhybridizationしたがSLA-DQB遺伝子の多型性の検出までには至らなかった。
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