研究分担者 |
谷川 学 CSKリサーチパーク, 開発推進部, 部長(研究職)
藤里 俊哉 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 室員 (60270732)
宮脇 富士夫 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 室長 (50174222)
辻 隆之 国立循環器病センター研究所, 実験治療開発部, 部長 (00075764)
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研究概要 |
本年度は昨年度に引き続きSLA遺伝子のクローニングと塩基配列の決定を行いHLA遺伝子との相同性について比較検討を行った。CSK(ゲッチンゲン)ミニブタ,クラウンミニブタの脾臓よりmRNAを抽出しcDNAライブラリーの作成を行った。スクリーニングによりクラスIで70,クラスIIα鎖で50,クラスIIβ鎖で120の陽性クローンを得た。各クローンの分類を行いSBTにより各SLA遺伝子の塩基配列を決定し既知のSLA固定NIHミニブタおよびHLA遺伝子間の相同性について検討を行った。クラスIIα鎖exon2について得られ各クローンとHLA遺伝子およびNIHミニブタSLA遺伝子との間の検討ではHLA-DRAで55-57%,HLA-DQAで64-81%,NIH/SLA-DRAで52-59%,NIH/SLA-DQAcで63-98%,NIH/SLA-DQAで61-100%の相同性を認めた。クラスIIβ鎖exon2ではHLA-DRBで73-77%,HLA-DQBで66-82%,SLA-DRBcで71-91%,SLA-DRBdで73-100%,SLA-DQBc%で71-97%,SLA-DQBdで72-96%の相同性を認めた。DMA遺伝子のSLA,HLA遺伝子間の解析ではexon2よりexon3により高い相同率が認められた。SLA-DQB遺伝子ではSBT解析でヘテロと考えられる多くの波形が出現していることから多くのalleleの存在が示唆された。
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