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1999 年度 研究成果報告書概要

アポトーシス発生とミトコンドリアマトリックス物質bcl-2との関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470270
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関関西医科大学

研究代表者

北澤 康秀  関西医科大学, 医学部, 講師 (10140261)

研究分担者 武山 直志  関西医科大学, 医学部, 講師 (00155053)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
キーワードアポトーシス / チロクロームC / ミトコンドリア
研究概要

ミトコンドリアの膜電位低下および電子伝達物質の一つであるcytochrome cの細胞質中への流出はアポトーシス進行時の共通経路に組み込まれていることが明らかになっている。しかしながらcytochrome cの流出がアポトーシス進行の非可逆的因子であるのか、もしくは可逆的因子であるのかに関しては現在のところ全く不明である。今回われわれはこの点を明らかにするために生存因子としてIL-3を必要とするmurine pre-mast cell lineであるIC2.9を用いて検討を行った。またアポトーシス抑制因子であるv-Abl tyrosine kinaseを遺伝子導入したIC-DP cell lineも同時に使用した。V-Abl遺伝子は温度感受性領域を組み込み39℃で不活化され、32℃で活性化されアポトーシスを抑制するように設計した。IL-3除去後12時間で膜電位の低下、18時間で細胞質中へのcytochrome cの漏出を認めた。IL-3除去前にv-Ablを活性化させるとBcl-XLの発現とともにcytochrome cの漏出抑制、アポトーシスの抑制を認めた。一方IL-3除去18時間後にv-Ablを活性化させると40%の細胞は膜電位が回復しアポトーシスに陥らなかった。以上の結果よりcytochrome cがいったん漏出した後でも、初期であればアポトーシスの進行をv-Ablの活性化によりくい止めることが可能であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Quan Chen,: "Blood cells with reduced mitochondrial membrane potential and cytosolic cytochrome C can survive and maintain clonogenicity given appropriate signals to suppress apoptosis"Blood. 92. 4545-4553 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 武山直志: "急性臓器不全の発生機序におけるアポトーシスの役割"Surgery Frontier. 5. 20-26 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田中孝也: "アポトーシスと急性臓器不全"医薬の門. 37. 29-34 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田中孝也: "アポトーシスとネクローシス"現代医療. 30. 11-15 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Quan Chen, Naoshi Takeyama, Ged Brady, Alastair J.M. Watson, and Caroline Dive.: "Blood cells with reduced mitochondrial membrane potential and cytosolic cytochrome C can survive and maintain clonogenicity given appropriate signals to suppress apoptosis."Blood. 92. 4545-4553 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Naoshi Takeyama and Takaya Tanaka.: "Role of apoptosis in the progression of acute organ failure"Surgery Frontier. 5. 20-26 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Takaya Tanaka and Naoshi Takeyama.: "Apoptosis and acute organ failure."Iyakuno Mon. 37. 29-34 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Takaya Tanaka and Naoshi Takeyama: "Apoptosis and Necrosis."Gendai Iryou. 30. 11-15 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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