研究課題/領域番号 |
09470276
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
村上 新 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (70190874)
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研究分担者 |
市田 蕗子 富山医科薬科大学, 医学部, 講師 (30223100)
山口 敏之 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (20242498)
宇於崎 泰弘 富山医科薬科大学, 医学部, 助手
池谷 朋彦 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (90293307)
福留 明 ゼオンメディカル(株)、研究所, 主任研究員
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キーワード | Minimally invasive surgery / フォンタン型手術 / 右心補助法 |
研究概要 |
フォンタン型手術の動物モデルの作成に取りかかった。体重10kg程度のラブラドール、ビ-グルの幼弱犬各3頭を全身麻酔下に動脈圧、SVC、IVC圧をモニター。右開胸後ヘパリン化、SVC-RA、IVC-RA間の一時バイパス下にSVC-rPA吻合、IVC-rPAバイパスを作成した。初期の4例ではIVC-rPA間のバイパス材料として自己心膜ロールを使用したが、自己心膜ロールの採取にtechnical problemsが生じるため、後期の2例では8mmPTFE人工血管をバイパス材料として用いた。フォンタン循環を完成する目的で、RA内に6mm経食道超音波プローブを挿入し、ビデオモニター下に心房中隔裂開及び三尖弁破壊を試みたが、画像解析度が不十分であり、剖検での検討では確実な中隔裂開には代替策を要すると考えられた。PTFEを用いた2例では、主肺動脈は放置し、冠状静脈血流を肺動脈から駆出する不完全なフォンタン循環ながら術後数時間の生存を得た。今後、(1)フォンタン循環の完成をめざし代替策を検討する(2)不完全フォンタン循環慢性モデルの作成を急ぎ、右心補助効果を検討する。右心補助法としてのバルーンポンプは駆動装置として補助人工心臓駆動装置とelectrical stimulatorの2種類を想定し、対応するバルーンを各々試作した。平成10年度にはフォンタンモデルに対して体外、体内での駆動効果を循環動態及び、bradykininn,cytokine等の液性因子の面等から検討する。
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