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1998 年度 実績報告書

侵襲軽減を目的としたフォンタン型手術の改良及び右心補助法に関する実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 09470276
研究機関東京大学

研究代表者

村上 新  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (70190874)

研究分担者 高本 眞一  東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60137833)
河野 匡  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00201484)
金子 幸裕  東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90262005)
福留 明  ゼオンメディカル(株), 研究所, 所長
キーワードMinimally invasive surgery / フォンタン型手術 / フォンタン型循環慢性モデル / 右心補助法
研究概要

平成9年度は成犬を用い右開胸下に慢性フォンタン循環モデルの作成を試み、急性期生存犬を得たが、循環動態の評価に耐えうる慢性モデルの確立には至らなかった。平成10年3月より肺の組織構造がより人間に近い動物種として日本猿に注目し、成獣を対象に実験を進めた。6頭での準備手術を経て平成10年10月にほぼ手術手技の確立に至った。手技の要点は(1)二期分割手術(第一期手術:Bidirectional Glenn shunt+IV C to PA extracardiac pathwayの作成、第二期手術:IV Cの心臓側の遮断)によって段階的にフォンタン型循環モデルを完成する、(2)Extracardiac conduit遠位端とIV C吻合に際してtwo stage canula(内シャント)を用いることによって血行動態の安定化を計るの二点である。またextracardiac conduitとして自己心膜ロールを用い血栓症の発生に配慮した。その後本術式で3頭モデル作成を試みた。輸血や血管拡張剤等の特殊な薬剤の投与を要することなく3頭いずれもfirst stage operationを耐術。内一頭は第二期手術を耐えフォンタン循環の慢性モデルが世界で初めて誕生した。本例で術後二週間目にflow velocity meterを用いて肺動脈脈波の検討を行った結果、peakvelocityは2cm/sec(正常:20〜30cm/sec)でほぼnonpulsatile pulmonary flowであることが確認され、フォンタン循環の様々な角度からの解析に適するモデルであると考えている。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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