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1998 年度 実績報告書

頭蓋内胚細胞性腫瘍の悪性転換に伴って発現する未知の遺伝子の単離と解析

研究課題

研究課題/領域番号 09470291
研究機関新潟大学

研究代表者

鷲山 和雄  新潟大学, 脳研究所, 助教授 (00183715)

研究分担者 薄井 宏  新潟大学, 脳研究所, 助手 (20192510)
熊西 敏郎  新潟大学, 脳研究所, 教授 (40018601)
キーワードintracranial gem cell tumor / AFP / HCG / cytokeratin / malignant transformation
研究概要

頭蓋内胚細胞性腫瘍の悪性化に関与する遺伝子や、ヒトの組織分化に伴って発現する未知の遺伝子を単離することを目的として、前年度の研究では、我々が樹立した頭蓋内胚細胞性腫瘍由来細胞株の特性、特にがん抑制遺伝子の発現状況を詳細に調べた.今年度は、これらの原腫瘍組織を用い、異なった組織分化を示す腫瘍部分の標本を使ってサブトラクションを行い、悪性転換に関与している可能性のある遺伝子を単離する方法の確立を目指した.
まず、胚細胞性腫瘍の同一患者の凍結生検組織から、著しく異なった組織分化を示した腫瘍組織部分をそれぞれ分けて切り出した.組織分化特異的mRNAとして、それぞれを少量抽出し、原腫瘍から由来した株化培養細胞から調整されたmRNAとの発現パターンの比較検討を試みた.しかしながら、株化培養細胞から調整されたmRNAの発現パターンには培養条件による著しい変化が認められ、結果的に培養細胞株から得られらmRNAでは、組織レベルでのmRNAの発現パターンの再現は困難であるとの結論に至った.
現在、培養細胞株の元となった原腫瘍の部位毎のそれぞれpoly(A)RNAを抽出し、uni-directional cDNA 1ibraryを作製し、悪性転換後のlibraryからtarget cDNAを、初発時摘出腫瘍組織のlibraryからdriver RNAをin vitroで調製中である.次いで、細胞株および悪性転換後のcDNA targetのなかから、初発時摘出腫瘍組織のdriver RNAに相補性の乏しいものを選択する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Zhang S-J: "Frequent deletion and 5'CpG island methylation of the p16 gene in primary malignant lymphoma of the brain" Cancer Research. 58. 1231-1237 (1998)

  • [文献書誌] Kobayashi T: "Effects of clozapine on the δ-and κ-opioid receptors and the G-protein-activated K+(GIRK) channel expressed in Xenopus oocytes" British Journal of Pharmacology. 123. 421-426 (1998)

  • [文献書誌] Ikeda K: "Distribution of prepro-nociceptin/orphanin FQ mRNA and its receptor mRNA in developing and adult mouse central nervous systems" Journal of Comparative Neurology. 399. 139-151 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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