研究課題/領域番号 |
09470302
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
片山 容一 日本大学, 医学部, 教授 (00125048)
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研究分担者 |
平山 晃康 日本大学, 医学部, 講師 (10189871)
山本 隆充 日本大学, 医学部, 助教授 (50158284)
関根 好文 日本大学, 理工学部, 教授 (90059965)
越永 守道 日本大学, 医学部, 助手 (30267067)
川又 達朗 日本大学, 医学部, 助手 (20234122)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 不随意運動 / 脳深部刺激療法 / パーキンソン病 / SUBTHALAMIC NUCLEUS |
研究概要 |
本研究では主として進行性のパーキンソン病に対する視床下核、淡蒼球ならびに視床腹側中間核刺激の効果を明かにすることができた。即ち、振戦には視床腹側中間核刺激が最も有効で、固縮には淡蒼球内節刺激が有効であった。また淡蒼球内節刺激がすくみ足を改善することも明かとなった。さらに視床下核刺激の効果についての検討では、total motor score (UPDRS Part III)で off-periodが31.5±10.1から22.3±10.8(-29%, P<0.004), on-periodが24.5±9.8から18.2±11.4(-26%, P<0.005)に減少した。このような変化はlevodopaの投与量が少ない症例に著明に認められ、小量投与群の6例ではoff-periodで44%, on-periodで35%の減少を認めた。また1日の中に占めるoff-periodの割合が33%減少した。従って、STN刺激はoff-periodに認められるlevodopaの作用低下を補うことができ、症状の変動を減少させることから患者の運動面での日常生活を改善することができる。またon-periodであってもlevodopaの投与量が制限される症例ではこれを補い、症状を改善することができる。しかし、大量のlevodopa投与に対しても反応しなくなった症例では、十分な効果は期待できないことが明かとなった。
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