研究課題/領域番号 |
09470312
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石黒 直樹 名古屋大学, 医学部, 講師 (20212871)
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研究分担者 |
妹尾 久雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40135380)
伊藤 隆安 名古屋大学, 医学部, 医員
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キーワード | matrix metalloproteinase / Chemokine / タイプIコラーゲン / 分子シャペロン / HSP47 / ラットコラーゲン関節炎 |
研究概要 |
関節破壊に関わる酵素群とその分解産物を中心に検討し、これらと臨床検査法、患者stageとの対比を試み慢性関節リウマチ、変形性関節症共に結果を得た(現在投稿中)。関節軟骨基質ばかりではなく靱帯、半月板での変性過程でもmatrix metalloproteinaseが関与していることを明らかとした(現在投稿中)。人工関節の弛みにはさらにmacrophageのChemokine産生が大きく関与していることを明らかとした。現在問題となっている人工関節の弛みをマトリックス破壊の一つととらえ、この機序に新しい見方を加えた(J.B.M.R.に掲載)。 タイプIコラーゲンの骨芽細胞での合成ではVitD_3がRNA遺伝子翻訳量の増加のみならず、RNA遺伝子翻訳後の蛋白合成の部分で細胞内小器官での転送を早めることにより合成量増加を行っていることを明らかとした(J.C.Bに掲載)。またタイプ1コラーゲンの異常による骨形成不全症では分子シャペロンであるHSP47がタイプ1コラーゲンと細胞小器官で同様な部位に分布していることを形態学的に検討した(J of Pathology in press)。 ラットコラーゲン関節炎モデルを用いてDifferential Display法により新しい遺伝子をクローニングする事に成功し、これが従来関節炎での発現が報告されていないATPaseであることを明らかとした(Immunology、In press)。この研究は今後これを利用した関節炎治療の開発を予定している。
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