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1998 年度 実績報告書

L-type電位依存性Ca^<2+>チャンネルの全身麻酔機序への関与

研究課題

研究課題/領域番号 09470323
研究機関弘前大学

研究代表者

廣田 和美  弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (20238413)

研究分担者 窪田 武  弘前大学, 医学部・附属病院, 医員
安沢 則之  弘前大学, 医学部・附属病院, 医員
工藤 美穂子  弘前大学, 医学部, 助手 (30003411)
キーワード電位依存性カルシウムチャンネル / マイクロダイアリーシス / ノルアドレナリン / ドーパミン / チオペンタール / ペントバルビタール / フェノバルビタール / バルビツール酸
研究概要

[In Vitro]線条体スライスに、KCl40mMを投与して神経伝達物質のnoradrenaline(NA)およびdopamine(DA)を放出させ、バルビタール系静脈麻酔薬(thiopenta1、pentobarbital、phenobarbital)およびバルビタールであり麻酔作用のないバルビツール酸の神経伝達物質放出に影響をみた。その結果、全てのバルビタール系静脈麻酔薬で、NA、DA放出はどちらも薬量依存的に抑制されたのに対し、バルビツール酸では抑制は認められなかった。また、NAおよびDAを50%抑制するバルビタール系静脈麻酔薬の濃度(IC_<50>)はthiopental:14.1μM、18.5μM,pentobarbital:41.1μM、34.6μM,phenobarbital:265μM、245μMまたIC_<25>はthiopental:3.2μM、4.4μM,pentobarbital:11.5-μM、8.3μM,phenobarbital:85.1μM、102.3μMであり、各々の麻酔力価(脂質への溶解度)とIC_<50>の間に強い相関関係(NA:r=0.9996,DA:r=0.9783)が認められた。
[In vivo]ラット大脳皮質にマイクロダイアリーシスプローベを置き、pentobarbital(腹腔内投与)麻酔中の神経伝達物質NA放出に変化が生じるか検討した。Pentobarbital投与量を0(生食)、0.5、5、50mg.kg^<-1>と増やすにつれ、大脳皮質でのNAの放出量はpentobarbital0mg.kg^<-1>時と比較して有意な変化を示さなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kubota T,Anzawa N,Hirota K,et al.: "Effects of ketamine and pentobarbital on norepinephrine release from the median frontal cortex in rats." Canadian Journal of Anaesthesia. (in print.). (1999)

  • [文献書誌] Kudo M,Hirota K,et al: "Inhibitory effect of barbiturates on K^+-evoked noraddrenaline and dopamine releases from rat striatum slices." Anesthesiology. 89. A803 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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