• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

NO吸入に折るARDSの重症化防止法とNOボンベが不要なNO吸入装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09470333
研究機関熊本大学

研究代表者

岡元 和文  熊本大学, 医学部附属病院, 助教授 (60093994)

研究分担者 濱口 正道  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (50274725)
菊田 浩一  熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (80264307)
久木田 一朗  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (60253746)
秋山 秀典  熊本大学, 工学部, 教授 (50126827)
キーワード一酸化窒素 / 呼吸不全 / 肺高血圧 / 急性呼吸窮迫症候群
研究概要

NO吸入によるARDSの重症化防止法:肺高血圧を伴うARDSの死亡率は高い。患者救命には新たな治療法の導入が不可欠である。人工呼吸と従来の薬物療法では生命を維持できないと破断された重篤な酸素化障害を伴う成人17例及び小児9例のARDSに対してNO吸入療法を施行した。NO吸入は成人及び小児ARDSの酸素化改善に有効であった。NO吸入は時に救命救急的な役割を有することが示された。成人ARDSで酸素化が改善した症例では肺高血圧が観察された。小児ARDSではNO吸入による酸素化改善の程度はNO吸入前のPaO_2/FiO_2に逆比例した。NO吸入濃度による酸素化改善の程度は,個々の症例で反応の程度は異なりまた同一症例でも経日的な差が観察された。4〜16ppmの範囲であれば多くの症例で濃度依存性のPaO_2の上昇は観察されなかった。酸素化改善には高濃度のNO投与は必要でなく4ppm以下のNO投与で十分であった。125ppb〜1ppm超低濃度のNOでも酸素化が改善することを示した。現在,熊本大学医学部附属病院の先進医療審議会の承認のもとに,人工呼吸が必要な18才以上の呼吸不全患者60名を対象に,1ppmの低濃度NOの予防的吸入でARDSの重症化を防止できるか無作為試験を行っているところである。NOボンベが不要なNO吸入装置の開発:NO生成反応容器を用い500ml/minの流量で,空気から3000ppmを超えるNO生成に成功した。しかしその中に,約10%のNO_2が含まれており,また,オゾンも含まれている可能性がありこのNO_2とオゾンの除去に取り組んでいる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岡元 和文: "一酸化窒素とプロスタグランディン吸入療法" 日本集中治療医学会雑誌. 4・4. 335-345 (1997)

  • [文献書誌] Kukita I, Okamoto k: "Inhaled nitric oxide followed by extracorponeal membrane oxygenation in asuscitcting a newbosn with hypoxssia" Acta Paediatrica Japonica. 40(2),(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 岡元和文: "臨床侵襲学" へるす出版, 622-629 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi