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1997 年度 実績報告書

ヒトY染色体上の無精子症原因遺伝子の同定とその機能解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470343
研究機関金沢大学

研究代表者

並木 幹夫  金沢大学, 医学部, 教授 (70155985)

研究分担者 中西 義信  金沢大学, 薬学部, 助教授 (40172358)
高 栄哲  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (90283134)
国見 一人  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40251954)
越田 潔  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (70186667)
キーワードY染色体 / 無精子症 / 男性不妊症 / 精子形成 / 精巣
研究概要

ヒトY染色体上の無精子症原因遺伝子の同定と機能解明をめざして以下の検討をおこなった。
1.精子形成に関係するY染色体上の遺伝子AZFの同定
無精子症患者と妊孕性を有するその父親のY染色体長腕の微少な欠失の解析からDYS7C付近にAZFが存在することを確認し、Y染色体YACからAZFを含むコスミドを特定した。さらにサザンブロット法によるポジショナルクローニングによりコスミドコンティグの再構築を行った。小断片化したコスミドをpSVLエクスブレションベクターにサブクローニングし、エクソントラッピング法を用いて約20のエクソンを単離した。得られたエクソンは150-300bp程度のDNAであったが、これらのDNAの塩基配列を確認し、コンピューター検索をおこなったところ、新規遺伝子が約半数含まれていることが判明した。現在、このDNAをプローブとして、ヒト精巣cDNA libraryを用いてスクリーニングを行っている。
2.新しいステロイド受容体の精子形成への関与の検討
新しいステロイド受容体TAK-1とRTRのマウスcDNAを用いて、ヒト精巣cDNA libraryのスクリーニングを行っている。
3.精細胞減数分裂とAZFの関連の確認
in vitroの系で上記を評価するため、一般に培養が困難であった精細胞の培養をラットにおいてセルトリ細胞をベットにすることにより実現させた。さらに、ヒトの精細胞系で確立させ、AZF、FSH受容体アンドロゲン遺伝子の導入の準備中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 並木 幹夫: "男性不妊症のDNA診断" 医学のあゆみ. 180・3. 186-187 (1997)

  • [文献書誌] 並木 幹夫,高 栄哲: "YRRM遺伝子" ホルモンと臨床. 45.1. 101-103 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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