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1998 年度 研究成果報告書概要

ヒトY染色体上の無精子症原因遺伝子の同定とその機能解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470343
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関金沢大学

研究代表者

並木 幹夫  金沢大学, 医学部, 教授 (70155985)

研究分担者 中西 義信  金沢大学, 薬学部, 教授 (40172358)
高 栄哲  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (90283134)
越田 潔  金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (70186667)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワード精子形成 / Y染色体 / 無精子症 / 男性不妊症
研究概要

精子形成に関わる遺伝子(無精子症原因遺伝子)AZFの同定を目指し、以下の実験結果を得た。
特発性無精子症151例のゲノムDNAに対して行なったSTS分析の結果、Y染色体長腕遠位側に微小欠失を持つ18例の患者を認めた。これら患者の欠失領域はSTSブライマーDYS7Cを中心に共通しており、AZFの候補領域と考えられた。一方、妊孕性のある父親と無精子症患者間に、STS上共通した領域を欠失する稀な1家系を見い出し、その父子におけるDNA配列の差を同定することを目指した。短腕から長腕に至る18の座および既知のAZF候補遺伝子のRBMとDAZの有無について検証した。その結果、この父子の欠失はDYS7CからDYS239まで共通しており、父親の欠失は共通領域内において患者のそれより小さいと考えられた。この配列の差こそ新規AZF領域と考えられ、RBMやDAZを含んでいないことも確認した。この欠失領域を含むYACライブラリーからyOX21を選択確定した。これを制限酵素で消化した100kbp DNA断片をブローブとしたゲノムサザンプロット法で両者間のDNA鎖長に差を認めたため、新規AZFがこの100kbp断片内に存在することが判明した。次にこの領域のDNAを用いてエクソントラップ法を行ない、約20のエクソンを得た。遺伝子バンクの検索で多くの未知の遺伝子が採取されていたため、ヒト精巣cDNAライブラリーを用いてスクリーニング中であり、新規AZFの同定まであとわずかである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 並木 幹夫・他: "無精子症関連遺伝子" 小児内科. 30・8. 1068-1071 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 並木 幹夫・他: "精子形成に関わるY染色体上の遺伝子(AZF)について" 産婦人科の世界. 50・6. 441-446 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kondoh N,Nishina Y,Namiki M,Okuyama A,Nishimune Y: "Assignment of synaptonemal complex protein 1(SCP1)to human chromosome 1p 13 by fluorescence in situ hybridization and its expression in the testis" Cytogenet Cell Genet. 78. 103-104 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kitamura M,Namiki M Okuyama A,Seya T: "Possible association of infertility with sperm-specific abnormality of CD46" J Reprod Immunol. 33. 83-88 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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