研究課題/領域番号 |
09470344
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
越田 潔 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (70186667)
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研究分担者 |
平野 和行 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90057365)
並木 幹夫 金沢大学, 医学部, 教授 (70155985)
打林 忠雄 金沢大学, 医学部, 助教授 (90151894)
横山 邦彦 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (60230661)
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キーワード | 前立腺癌 / 標的放射線療法 / 遺伝子治療 |
研究概要 |
まずPSAを産生する転移性前立腺癌の実験モデルの確立を試みた。我々はマウス皮下では増殖できないとされるLNCaP細胞(PSAを産生するホルモン感受性ヒト前立腺癌由来細胞)がマウス精巣内では100%生着、増殖することを見いだした(Int J Oncol 1997)。LNCaP細胞は精巣よりマウス血液中を循環し、肝、肺、脾などにおいて補足されRT-PCR法によってPSAのmRNAが検出されていることを確認した。また移植3ヶ月後には約50%に肉眼的に明らかなリンパ節転移が観察された。従ってこのモデルにおいては移植細胞数を調整することにより重量90mgの小組織内に様々な程度の癌病巣を再現することが可能であり、さらに微小転移巣も対象としてRI標識抗PSA抗体およびHSV-CD遺伝子を結合した抗PSA抗体の腫瘍集積性、抗腫瘍効果に関する詳細なデータが蓄積されるものと確信する。 いっぽうホルモン不応性となった前立腺癌の骨転移は極めて難知性であり臨床上最も問題となっている。そこでホルモン不応性ヒト前立腺癌由来細胞:PC3細胞を用いて受精鶏卵に転移モデルの樹立を試みた。浮遊細胞を静脈内投与することで肝、骨に100%の確率で微小転移の形成を確認し、かつ微少転移の程度をPCR法により半定量的に検出する方法を確立した(Eur Urol,in press)。
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