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1997 年度 実績報告書

尿路性器癌の浸潤・転移に関わる因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09470349
研究機関鹿児島大学

研究代表者

白浜 勉  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (90136862)

研究分担者 秋葉 澄伯  鹿児島大学, 医学部, 教授 (50145554)
川原 元司  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (40161351)
古川 龍彦  鹿児島大学, 医学部, 助手 (40219100)
キーワードBladden Cancer / Metastasis / Glxcopsotein
研究概要

1)ヒト膀胱癌においてLe^X抗原およびシアリルLe^X抗原の発現は癌の浸潤、とりわけリンパ節転移と密接な関係がある。さらにLe^X関連糖鎖と反応するロータスレクチンが認識する抗原もまたヒト膀胱癌の進展、予後と関連があることを示してきた。このような臨床材料を用いた研究に基いて、これらの糖鎖を担うコア蛋白質の機能を探ることを目的にコア蛋白質のクローニングをおこなった。ロータスレクチンレセプターを認識するモノクロナール抗体MM4を用いて、ヒト膀胱癌細胞BOYより作成したcDNAライブラリーをスクリーニングした。得られたクローンの部分cDNA塩基配列を利用してスクリーニングを繰り返し、全塩基配列を決定するのに成功しMetanestineと命名した。cDNAは約4.3Kbであり、オープンリーデイングフレームは1368bpであった。コードされるアミノ酸配列からこの抗体のエピトープを決定するに至った。エピトープはPro-X-Pro(Xはある特定のアミノ酸)の2度にわたる繰り返し構造からなり、近年のLe^X関連糖鎖はO結合型であるとする報告とコア蛋白の構造上よく合致した。PCR法を用いて抗体を作成し、膀胱癌細胞BOYとの反応性をみたところ、スクリーニングに用いたモノクロナール抗体MM4と同じく60kDaの蛋白質と反応した。Metanestineは既知の分子とはホモロジーを持たない全く新しい分子であった。さらにPCR法やimmunoblot法による解析から、Metanestineは広い生物種で保存されており、正常組織においても広範に表現されているが、その発現量は低いことが示された。また、多種類の癌細胞において正常組織と比較して有意に多く発現されていることも明らかになった。2)チミヂンホスホリラーゼ(TP)は腎臓癌の血管新生に関与するとともに独立した予後規定因子であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masakazu Takemoto: "Metanestine,a newly identified protein,shoos metastasis-associated expression in transitional cell carcinoma of the urinary bladder." International Journal of Cancer. 74. 7-14 (1997)

  • [文献書誌] Yoshiharu Imazono: "Correlation between thymidine phosphorylase expression and prognosis in Human Renal cell careinoma" Journal of Clinical Oncology. 15・7. 2570-2578 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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