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1997 年度 実績報告書

胚由来因子による子宮内膜間質細胞修飾機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09470357
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

野田 洋一  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50115911)

研究分担者 喜多 伸幸  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (20273419)
木村 俊雄  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40273411)
廣瀬 雅哉  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50238408)
高倉 賢二  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (10221350)
キーワード子宮内膜間質細胞 / 脱落膜細胞 / マウス胚
研究概要

着床の過程で胚細胞と子宮内膜間質細胞の相互作用の本質が如何なるリガンド・レセプターの相互作用に置き換えられるかについては不明である。
今年度は、マウス子宮内膜間質細胞の脱落膜化の系を用いてマウス胚盤胞をその細胞層の上に重層して共培養を行いマウス胚と脱落膜化細胞の相互作用を電子顕微鏡像を含む形態学的側面について検討した。
その結果、以下の事が明らかになった。
1)子宮内膜間質細胞は脱落膜化を起こす事により、マウス胚細胞に促進的に作用し、栄養芽外胚葉の増殖を促進した。この促進の程度(胚の占める面積)は、脱落膜化を起こさなかった対照群におけるものよりも有意に高かった。
2)栄養芽外胚葉の増殖は促進されたが、内細胞塊の増殖と形態形成は進行せず、in vivoにおける胚発生とは極めて異なった環境条件下での胚発生を観察している事になった。
3)子宮内膜間質細胞を除去したプラスチック皿上での単独培養では胚は7-8日で変性消滅し、それ以上の期間の培養は困難であった。この事から、子宮内膜細胞には基本的に増殖促進効果がある事が判った。
4)脱落膜化さおぼうと栄養芽外胚葉との相互作用は境界がきっちりと規制されたもので、即ち栄養芽外胚葉が脱落膜化細胞の中へ浸潤して行く事像が認められなかった。一方、脱落膜化していない内膜間質細胞に対しては栄養芽外胚葉が浸潤増殖して行く像が観察された。この像は、Metallo proteinaseとTissue inhibitorとの相互作用によるものと理解が可能であった。
以上の結果を元に、現在子宮内膜内移植の系で内膜間質細胞-胚細胞の相互作用を検討中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] kaneko,Y. Noda,Y. 他: ""Developmentally regulated expression of APG-1,a member of heat shock protein 110 family in murine malegerm cells."" B.B.R.C.(in press). (1997)

  • [文献書誌] Hirose,M. Noda,Y. 他: ""Complete mole with coexisting fetus : DNA flow cytemetry and DNA polymorphism analysis"" Obstetrics and Gynecology,. (in press). (1997)

  • [文献書誌] Takahiro Nakayama, Yoichi Noda 他: ""The use of intra-endometrial embryo transfer for increasing the pregnancy rate"" Human Reprod.10. 1833-1836 (1995)

  • [文献書誌] Takahiro Nakayama, Yoichi Noda. 他: ""Developmental Potential of Frozen-Thawed Human Blastocyst"" J of Assisted Reproduction and Genetics.,. 12. 239-243 (1995)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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