研究課題/領域番号 |
09470364
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
高橋 恒男 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60179497)
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研究分担者 |
池田 万里郎 横浜市立大学, 医学部, 助手 (50254173)
茂田 博行 横浜市立大学, 医学部, 講師 (20275051)
多賀 理吉 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (00107682)
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キーワード | KGF / KGF受容体 / BeWo細胞 / hCG / 胚-子宮内膜相互作用 |
研究概要 |
脱落膜-絨毛間の相互作用は、着床、胎盤形成、妊娠の維持において重要な現象であるが、その詳細なメカニズムは不明の点が少なくない。昨年度は、成長因子とラクトフェリンについて検討したが、今年度もさらにその研究を発展させた。 昨年度にKGF(keratinocyte growth factor)のembryo-endometrial/decidual interactionにおける重要性について明らかにしたので、今年度はそのメカニズムについて検討した。ヒトtrophohlastの性格を有するBeWo cell(choriocarcinoma cell line)を用いて、KGFの生物学的作用を検討したところ、KGFは用量依存性にhCG(human clorionic gonadotropin)の分泌を促進させたが、3H-thymidineの取り込みには影響を及ぼさなかった。一方、BeWo cellからRNAを抽出して、RT-PCRを施行したところ、BeWo cellにはKGF受容体のmRNAの存在することが明らかとなった。 以上のことから、ヒト子宮内膜/脱落膜で産生されるKGFは、絨毛組織に存在するKGF受容体を介して、細胞増殖よりも、むしろ、hCG産生を調節することによってembryo-endometrial/decidual interactionに関与しているものと考えられた。
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