研究課題/領域番号 |
09470373
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
小林 俊光 長崎大学, 医学部, 教授 (80133958)
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研究分担者 |
神田 幸彦 長崎大学, 医学部付属病院, 助手 (20264244)
中尾 義亮 長崎大学, 医学部付属病院, 講師 (40188884)
重野 浩一郎 長崎大学, 医学部, 助教授 (10162588)
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キーワード | 真珠腫 / 疫学調査 / 耳管開放症 / 迷路瘻孔 |
研究概要 |
(1)真珠腫疫学調査を長崎県内の全耳鼻咽喉科医へのアンケート調査にて行った。平成8年の1年間に真珠腫新鮮例で手術を受けた長崎県民は61人であり、人口10万人比では3.96人/10万人となった。平成9年の調査も施行中である。 この値は平成6、7年に宮城県で申請者が行った同様の調査による4.0人/10万人と近似している。日本の中でも風土、気候が異なる遠隔2地点の調査結果に一致をみたことから、わが国における真珠腫の年間発症率を約4.0人/10万人とすることができる。 (2)真珠腫手術患者の血縁者における耳疾患の頻度の調査を行っている。20例中血縁者に何らかの耳疾患を認めた者は3例であり、癒着性中耳炎・アテレクタシス2例、慢性中耳炎1例であった。 (3)真珠腫の約25%の成因に関与していることが明らかとなった耳管閉鎖不全および耳管開放症に対して経鼓膜耳管内軟骨挿入例を開発し、8例12耳に施行した。 全例において耳閉感などの不快耳症状の改善をみとめた。現在はシリコン素材の充填材の試作も並行して行っている。 (4)真珠腫は骨破壊能をもつため進展例では迷路瘻孔が形成されめまい、難聴をきたす。迷路瘻孔の手術法の基礎実験のため半規管切断実験を開始した。モルモットを麻酔し人工呼吸を行ったのち、EP、CMを連続的に記録し三半規管を順次切断し、これらの電位の安定性を確認した。切断される半規官の数の増加と各電位の安定性に関する実験を行っている。
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