研究課題/領域番号 |
09470384
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
真島 行彦 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (40157186)
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研究分担者 |
高橋 弘毅 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20255524)
工藤 純 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80178003)
今村 裕 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20276215)
窪田 良 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00276338)
佐賀 正道 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00245557)
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キーワード | 網膜 / 遺伝子クローニング / ミオシリン / 網膜アミンオキシダーゼ / 緑内障 / cDNA / 染色体マッピング |
研究概要 |
1 新規遺伝子ミオシリンの網膜での発現部位の検討 ウサギを用いて抗ミオシリン抗体を作製し、マウスを用いて網膜内での発現部位をin situ hybridization法、免疫組織染色法および免疫電顕法を用いて調べた結果、視細胞内節と外節を結んでいる結合繊毛の毛小根を構成している構造蛋白であることが考えられた。他に繊毛組織が存在する鼻粘膜、耳粘膜においてもブタを用いて調べた結果、ミオシリンの発現がみられた。 2 新規遺伝子ミオシリンの遺伝子変異の検索 ミオシリンは網膜視細胞、鼻粘膜、耳粘膜に発現していることから、アッシャー症候群2型(lq32-44)の候補遺伝子と考えられ、12家系において遺伝子検索を施行したが、異常はみられなかった。しかし1997年、Scienceにミオシリンは若年性優性遺伝緑内障の原因遺伝子であったことが報告されたので、今後は若年発症の緑内障患者の遺伝子変異を検索していく予定である。 3 網膜特異的新規遺伝子のクローニング 網膜特異的cDNAライブラリーよりクローニングし、染色体マッピングされたクローンのうち15番染色体長腕および17番染色体長腕にマッピングされたクローンに関して、cDNAの全塩基配列および遺伝子構造の解析を行った。前者は細胞外マトリックに接着する蛋白間で保存されているleucine rich repeatとイムノグロブリン様ドメインを有する膜蛋白であると推測された。後者はホモロジーより網膜アミンオキシダーゼとした。in situ hybridization法にて網膜神経節細胞に発現していることが確認された。
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