研究課題/領域番号 |
09470385
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
宇山 昌延 関西医科大学, 医学部, 教授 (30025580)
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研究分担者 |
高橋 寛二 関西医科大学, 医学部, 講師 (60216710)
緒方 奈保子 関西医科大学, 医学部, 講師 (60204062)
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キーワード | 脈絡膜新生血管 / 加齢黄斑変性 / VEGF / b-FGF / 遺伝子治療 / 網膜色素上皮 / インターフェロンβ / 細胞成長因子 |
研究概要 |
1.実験的脈絡膜新生血管の作成有色ラット後極部網膜にクリプトンレーザーで強い光凝固を行い、脈絡膜新生血管を作った。 2.脈絡膜新生血管発生部位に各種細胞成長因子の証明 1)光凝固後3日、7日、10日、14日、20日の各時期に眼球摘出の上、凍結切片で組織切片を作った。 2)Vascular endothelial growth factor(VEGF),basic fibroblast growth factor(b-FGF)の遺伝子発現を免疫組織化学的染色、in-situ hybridization法によって光凝固部の新生血管発生部位に各因子のmRNAの発現を証明した。 3.脈絡膜新生血管へのインターフェロンβ投与の効果 光凝固を行ったラットにインターフェロンβを全身投与すると、脈絡膜新生血管の発展を抑制することを示すと共に、2.で述べた各因子の発現が減少していることを示した。 4.遺伝子導入による脈絡膜新生血管治療の可能性の研究 Lac Z遺伝子をもつプラセミドをHemmaggulting virus(センダイウイルス)とリポゾームを融合させ、それを硝子体内に注入すると、免疫組織学的に光凝固部にのみ、証明され、3日、5日にその発現を証明した。又、VEGF-アンチセンス・オリゴをプラセミドを融合させて、硝子体内に注入すると、光凝固部にその発現を証明出来た。この方法で遺伝子導入による治療を可能にする結果が得られた。 予定した研究計画に従って順調に実験を行い、ほぼ所定の成果を得ることが出来た。
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