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1998 年度 実績報告書

TIMPsの細胞増殖活性-ヒト骨芽細胞様細胞におけるシグナル伝達機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09470408
研究機関愛知学院大学

研究代表者

早川 太郎  愛知学院大学, 歯学部・生化学講座, 教授 (80064822)

研究分担者 岩田 敏男  愛知学院大学, 歯学部・矯正学講座, 助手 (40301634)
山下 京子  愛知学院大学, 歯学部・生化学講座, 講師 (40231659)
キーワードTIMP-1 / TIMP-2 / 細胞増殖活性 / 細胞内シグナリング / Jun / Fos / レセプター / インスリン
研究概要

私たちは昨年度、TIMP-1およびTIMP-2の細胞増殖活性が受容体型チロシンキナーゼ/MAPキナーゼ系を介して核へシグナル伝達されることを明らかにしたが、今年度は、さらに、RT-PCRおよびWestrn blottingによってその下流にJun/Fos(AP-1)が存在することをmRNAおよびタンパク両レベルで明らかにした。
TIMPレセプターに関する本年度当初の計画では、MG-63細胞膜のタンパク画分中にTIMP-1およびTIMP-2のレセプターの存在を想定し、それらをBIAcore2000を用いて同定しようと試みたが、そのようなレセプターの存在を示唆するような結果は得られなかった。それに代わって、WI-38VA13細胞表面への[^<125>I]TIMP-1および[^<125>I]TIMP-2の結合がインスリンの共存によって阻害されるとか、また、Raji細胞表面への[^<125>I]TIMP-2の結合はTIMP-1の共存によって影響を受けないが、0.2μM以上のインスリンの共存によって阻害されることを明らかにした。他方、DNAの測定に基づくGin-1およびRaji両細胞に対する100ng/mlのTIMP-1による増殖活性が1μg/mlのインスリンの共存によって強く抑制されること、また、20ng/mlのTIMP-1によるMG-63およびGin-1両細胞への[^3H]チミジンの取り込みが、インスリンの共存によって抑制され、逆に、1μg/mlのインスリンによる[^3H]チミジンの取り込みがTIMP-1によって抑制されることを明らかにした。これらの事実は、TIMP-1およびTIMP-2がそれぞれインスリンとレセプターを共有している可能性を強く示唆している。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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