研究課題/領域番号 |
09470420
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大槻 昌幸 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (30203847)
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研究分担者 |
高田 恒彦 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70282762)
吉川 孝子 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00182733)
田上 順次 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50171567)
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キーワード | 光線透過性 / 変角光度計 / 半透明性 / 歯科用材料 |
研究概要 |
歯科診療における歯冠修復に際して、近年、患者の審美的要求は高まってきている。それに応じて、機械的強度とともに審美性にも配慮された歯冠修復のための新材料が開発されてきている。材料の有する透明感は審美性に影響を及ぼす大き因子のひとつである。本研究においては、金属焼き付け陶材冠用のポーセレン、間接法修復用レジン系材料における透過光線の空間分布について、変角光度計を用いて測定を行い、同材料の半透明性について検討を行った。すなわち、各種ポーセレンおよびレジン材料から厚さ0.5mm直径15mmの試料を作成し、自動変角光度計(Goniophotometer GP-200、村上色彩製)を用いて、受光角-90°から90°までの透過光強度を測定し、透過光線の空間分布および正透過度を測定した。その結果、各種ポーセレンおよびレジン材料間において異なる正透過度を示し、また、それぞれの材料において特徴的な透過光分布を示した。また、いずれの材料においても、トランスルーセントが最も高い正透過度を示し、次いで、エナメル、ボディ(デンティン)の順であった。これは、歯牙において外層のエナメル質が内層の象牙質よりも高い正透過度を示すことと一致していた。また、レジン系材料においては、重合前に空気中で常温で加圧することにより硬化した材料の不透明性が増し、正透過度が低下した。なお、レジン系材料のフィラー含有量と正透過度についての関係は認められなかった。
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