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1998 年度 実績報告書

歯周病成立における免疫系、神経系・内分泌系のネットワーク

研究課題

研究課題/領域番号 09470427
研究機関広島大学

研究代表者

吉野 宏  広島大学, 歯学部, 助手 (50240338)

研究分担者 小方 好一郎  広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (40304448)
小川 哲次  広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (50112206)
河口 浩之  広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (10224750)
栗原 英見  広島大学, 歯学部, 教授 (40161765)
キーワード歯周病 / 神経ペプチド / 神経栄養因子
研究概要

本研究の目的は、歯周病のrisk factorをより正確に明らかにするために、神経-内分泌-免疫型のネットワークの歯周病への関与の一端を解明することである。そのために,まず神経ペプチドの発現について検討した.
1. in vivo における神経ペプチドのスクリーニング
正常ラットから得た歯周組織を取り出し、OCTコンパウンドに包埋後、クリオスタットにて切片作成、各神経ペプチドに対する抗体を用いて、免疫組織化学染色を施したところ、歯根膜中にCGRP,VIP,NPY,を含む神経細胞が存在していることを確認した。また、歯肉組織中の血管周囲の神経細胞にも発現を認めた。
近年,神経栄養因子のファミリーが神経細胞以外でも発現していることが報告され,その多様な機能が注目されつつある.そこで,歯周組織を構成する細胞における神経栄養因子の発現を検索した.
2. in vitro における神経栄養因子のスクリーニング
正常ヒト歯肉から得た線維芽細胞,歯肉上皮細胞,歯根膜細胞をそれぞれ培養し,NGF,BDNF,NT-3 およびそれらの受容体であるTRKA,TRKB,TRKC のヒト細胞におけるプローブを作製し,PCR法により,その発現を確認した.さらに,その産物の配列を確認し,それぞれのものであることを証明した.ただし,NGFの受容体であるTRKAは歯肉線維芽細胞に発現を認めなかった.
以上に結果は,歯周組織においても神経系細胞の産生する物質がその機能を発揮し,組織の再生・修復あるいは破壊に関与している可能性が示唆された.

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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