現在まで生体色素の客観的評価方法として反射スペクトル分析法による各種測色計や視感比色法などの有用性について報告されている。測色計には測定手技によるもので接触型と非接触型に分けられる。接触型は証明装置が内臓されており再現性は高いものの、凹凸のある場合や有毛部・浸出液のある部位や圧迫によって色の変わる血管腫などには適していない。一方非接触型は一定の照明条件を満たすことが困難で精度も表面色の国際基準として認められていない。視感比色法は検者による誤差が生じる可能性がある。このように色調の客観的評価方法には、まだ問題点が残されている。 今回は、過去に報告されている測色計の問題点を克服した新しい非接触型の生体色素測色を開発し皮膚色素性病変の評価におけるその有用性について検討した。 その結果、White Light Laserを用いた、非接触型色素測色計は、生体色素を計測することが可能で、それは治療効果の評価において有用であった。
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