研究課題/領域番号 |
09470460
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
大野 康亮 昭和大学, 歯学部, 助教授 (30112725)
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研究分担者 |
江川 薫 昭和大学, 歯学部, 助教授 (60119162)
代田 達夫 昭和大学, 歯学部, 講師 (60235760)
松井 義郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (10181687)
山口 朗 長崎大学, 歯学部, 教授 (00142430)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 骨粗鬆症 / 人工歯根 / エストリジェン / 卵巣摘出ラット / 脛骨 / jaw bones |
研究概要 |
歯の喪失に伴う咀嚼機能障害や審美障害の改善には人工歯根が極めて有用である。この治療を成功に導くためには、骨によって人工歯根が強固に固定され、その状態が維持されることが必要である。そのため、人工歯根の臨床経過は埋入される顎骨の構造や骨質によっても影響を受ける者と考えられる。最近、骨粗鬆症の顎骨における骨塩量の低下、歯周疾患の罹患率や喪失歯の増加などを指摘した報告がみられる。したがって骨粗鬆症患者への人工歯根を適用する場合には、本症に起因した骨の病的変化に対する配慮が必要となると思われる。本研究では、卵巣摘出ラットを用い、閉経後の女性でみられる骨の病的変化が人工歯根周囲の骨反応に及ぼす影響について形態学的な検討を行った。 その結果、顎骨において骨量の減少をきたした場合には、人工歯根と周囲骨組織、特に海綿骨との接触範囲の現象や周囲骨梁のすう疎化により、人工歯根の支持力が低下する可能性があるとの結論が得られた なお、本研究では骨粗鬆症の病態モデルとして脛骨近位骨端部を用いたが、脛骨と顎骨ではその病態は異なるものと推測される。したがって、骨粗鬆症患者への人工歯根適用に関する指針を得るためには、歯科・口腔領域における骨粗鬆症の病態に関するさらなる研究が必要と考えられた。
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