研究課題/領域番号 |
09470463
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
栗田 賢一 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (40133483)
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研究分担者 |
早川 太郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80064822)
小木 信美 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (90211127)
河合 幹 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50064788)
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キーワード | 顎関節 / 実験モデル / 変形性顎関節症 / 顎関節鏡 / 関節液 / マトリックスメタロプロテアーゼ |
研究概要 |
臨床における変形性顎関節症の研究は滑液の生化学的分析レベルに達しているが、臨床データーを裏付けする動物実験はされていないので、我々は人間の顎関節に類似した羊の下顎頭表層軟組織を剥離することにより顎関節全体に変形性顎関節症を人工的に発症させるモデルを使用し、以下の研究実績(研究中途)を得ている。 1.変形性顎関節症の作成:羊10頭を用いて両側顎関節に変形性顎関節症作成のための惹起手術を全身麻酔下にて行なった. 2.関節液の採取と関節鏡視:変形性顎関節症誘導後2週、4週、8週、12週、24週後に、それぞれ2頭づつ全身麻酔下で関節内滑液を採取した.またこの際に顎関節内を微細径関節内視鏡(M&M社製 FVS-3000,TR-106)で観察し、その所見を採取し、現在は関節鏡視所見を次の如く分類し、データーを整理中である.(Stage1:平滑な表面 Stage2:表面のビラン Stage3:骨の露出) 3.顎関節の摘出:観察後ただちに屠殺し、顎関節を一塊として摘出した、現在は病理組織標本作製中である. 4.関節液の生化学的分析:採取した関節中のマトリックスの破壊酵素であるMatrix Metallo proteases 活性を ELISAおよびzymographyにて測定している.現在の所、変形性顎関節症誘導後2週の関節液中において最もMMP1が高い値を示し、MMP2のactivated band も検出された.なお、マトリックスの破壊酵素のインヒビター(TIMP1)についても計測中である.
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