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2000 年度 実績報告書

Nd:YAGレーザーの小児歯科臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09470466
研究機関東北大学

研究代表者

丸山 康夫  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (70292224)

研究分担者 畠山 雄次  東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40302161)
キーワードNd:YAGレーザー / 幼若永久歯 / 初期う蝕進行抑制 / フッ素塗布併用 / 象牙質吸収 / 歯根セメント質 / 線維芽細胞
研究概要

幼若永久歯平滑面エナメル質の白濁と粗造感を呈する初期う蝕に対するNd:YAGレーザーの照射と酸性フッ素燐酸溶液塗布の併用による経過観察での臨床的有用性について評価した。幼若永久歯32本を対象歯として、白濁部位にNd:YAGレーザー照射(20pps,40mJ,0.5s.)し、その後の2年間の経過観察を行なった。その結果、白濁の程度に変化が特に認められなかった歯は16本(50%)、エナメル質に透明感が認められた歯は8本(25%)、白濁のほぼ消失が認められた歯は5本(15.6%)、う蝕への進行を認めた歯は3本(9.4%)であった。さらに探針での触診では27本(84.4%)が滑沢な表面を呈し、歯髄や歯周組織への侵襲は認められなかった。Nd:YAGレーザーとフッ素塗布の併用が初期う蝕の進行抑制に有用であることは示されたが、う蝕へ進行した症例もあったことにより、適応症についての配慮など検討課題も残された。
また、外傷等により脱落した乳歯および永久歯の再植に際して病的吸収や脱落を防止に対するNd:YAGレーザーの応用の可能性を検討することを目的として、抜去歯歯根セメント質へNd:YAGレーザーを照射してその効果を検討した。これまでに象牙質へのNd:YAGレーザーにより破骨細胞の象牙質への接着が抑制されることを報告してきたが、歯根膜由来線維芽細胞のセメント質レーザー照射面に対する接着性は特に抑制されないことが示された。しかし、その接着性の相違を規定する要因は不明であり、引続き検討しなくてはならない課題として残されている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山田恵子: "レーザーによるう蝕予防および初期う蝕進行抑制"日本歯科評論. No.691. 85-89 (2000)

  • [文献書誌] 山田恵子: "レーザーによる齲蝕予防・初期齲蝕進行抑制"日本小児歯科雑誌. 38巻2号. 44 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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