研究概要 |
1,in vivoにおける咀嚼刺激に対するpreosteoclastの遊走の観察 ハムスター頬袋を用いたこれまでの微小血管の生態観察の手法を用い、機械的刺激を持続的、ならびに間欠的に加える装置を工夫製作した。そこでpreosteoclastのprecursorと考えられるmonocyteを含めた白血球に着目し、咀嚼刺激を想定した間歇力を単一細静脈に加えた際の、白血球の血管外遊走のきっかけとなる細静脈内のrollingの変化を観察し、その年令による差異を明らかにした。(Microvascular reactions to intermittent mechanical compression in old hamsters. J.Jpn.Orthod.Soc.56(6) : 367-371,1997) 2,免疫組織学的検討 ラット臼歯を用い、対咬歯を削除することにより咀嚼刺激を排除した歯の歯根膜における微小血管の変化を内皮細胞に特異的に存在するvon Willeband factorに対する抗体を用いて経時的に光顕観察し、その質的量的変化を明らかにした。(Effect of hypofunction on the microvasculature in the periodontal ligament of the rat molar. Orthod.Waves 57(3) : in print,1998) 3,微小血管周囲の応力分布の計算力学的解析 上記1,で観察した微小血管を想定した有限要素モデルを作製し、弾性静解析を用いて変形による剪断応力を、また、流体力学解析を用いて血流による剪断応力をそれぞれ算出し、検討した。(圧迫された微小血管における応力分布-計算流体力学解析を用いて-.顎顔面バイオメカニクス学会誌.vol3.(1) : 1-2,1997)
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